「高田馬場駅前ロータリー広場(新宿区高田馬場1)」に設けられてきたバリケードの設置期間が5月31日まで延長になった。
広場では4月9日から、損傷した緑地に再発防止策と植栽の補植を施す工事を実施。工事開始とともにバリケードを設け、広場の約3分の2を5月10日までの予定で閉鎖してきた。
新宿区は、5月7日になってロータリー広場の封鎖延長を告知する貼り紙を掲出。貼り紙では、新型コロナウイルス感染症まん延防止の観点から、不要不急の外出・移動の自粛に加え、広場での飲酒を伴う集会などを控えるように呼び掛けている。広場内では、マスクの着用も求める。
前回の緊急事態宣言が解除になって以降、テレビの取材・撮影が頻繁に行われていた広場では、3回目になる宣言の発出で、夜間にロータリー広場で外飲みする人の数が大幅に減少。休業したりアルコールを提供しなくなったりする居酒屋などが増えたことから、飲み会後に交流の場として使う人も減っている。
期間延長の影響は、日曜を除く毎日、広場を清掃している学生サークル「早稲田大学 ロータリーの会」の活動にも。週により活動時間を朝と深夜に分けてきたが、当面は朝のみとする。企業とのコラボによる清掃企画や広場を高圧洗浄機などで清掃する「ロータリー磨き』などの実施時期も「見直している」(ロータリーの会)という。
一方で、バリケードの設置後も、ゴミのポイ捨ては無くなっていない。バリケードの内側へのポイ捨てが見られるほか、時間帯によっては喫煙所の外で喫煙する人が「密」になることも。ロータリーの会では引き続き、ゴミの持ち帰りや喫煙所内での喫煙を呼び掛けている。