西早稲田のラーメン専門店「ワイルドラーメン」(新宿区西早稲田2)が6月5日、期間限定メニューの「ワイルドの冷やし中華」提供を始めた。
西早稲田の「ワイルドラーメン」の期間限定メニュー「ワイルドの冷やし中華」
厚さ約1センチのチャーシューを注文が入ってから焼いて提供することが特徴の同店。昨年11月に同店2階にある「アットホーム酒BAR 酒美道場(しゅびどぅば)」、カラオケスナック「ニュー梨花」(高田馬場2)を運営するホウショオエンタープライズが前店主のワイルドマンさんから事業を引き継ぎ、リニューアルオープンした。
ホウショオエンタープライズの社長・飯森大道さんは「ずっと地元で育ってきたこともあり、良い店が無くなるのは寂しいと思った。自分たちもいろんな人を笑顔にしたいという思いで飲食店をやっている。ワイルドマンさんの学生や店に対する思いを聞いて、通じるものを感じ、店を引き継がせてもらうことにした」と振り返る。
リニューアルオープンした同店では、定番メニューの「ワイルドラーメン」(880円)や「濃厚味噌(みそ)ラーメン」「辛味噌ラーメン」(以上900円)に加えて、「ワイルド二郎」や「ワイルドあぶらーめん」(以上980円)などの新メニューも提供を開始。飯森さんは「教わったことを忠実に再現するとともに、引き継いだものを発展させていきたい」と意気込む。
「ワイルドの冷やし中華」(980円)は、ラーメンと同じ麺を使い、同店の特徴でもあるチャーシューを3枚とモヤシ・キャベツ・タマネギをトッピング。ラーメンにも使うしょうゆだれやラー油のほか、一食にほぼ1個分のレモンを使い、「さっぱりしているが、ちょっとピリ辛い冷やし中華」という。麺が半分で、チャーシュー1枚のハーフサイズ(650円)も用意する。「学生やサラリーマンはもちろん、女性にも食べてもらえるとうれしい」と飯森さん。
「ワイルドの冷やし中華」の開発には約2カ月を要した。さまざまな店を食べ歩く中で、冷やし中華の方向性を模索。さまざまな検討をする中で、錦糸卵やキュウリ、トマトなどを使う一般的な冷やし中華とは異なる現在の形に至った。客からも好評というラーメンと同じ麺を使うことでワイルドラーメンらしさを追求する。「あまり冷やしすぎると麺の良さが出ない」といい、冷水で締める具合の調整に時間を要したという。
飯森さんは「伝わりやすいイメージで言えば、二郎系が出すような冷やし中華。普通の冷やし中華とは別物のような、インパクトのあるメニューになった。当店のラーメンのファンの方はもちろん、初めての方にも味わっていただければ」と意気込む。
緊急事態宣言中の営業時間は、11時30分~20時。日曜定休。「ワイルドの冷やし中華」の提供は暑い季節が終わる頃まで。