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西早稲田の「forucafe」がリニューアル 地域とともに、誰かの「いつものお店」に

新しくテークアウト窓ができた「forucafe本店」の店頭に立つスタッフ

新しくテークアウト窓ができた「forucafe本店」の店頭に立つスタッフ

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 西早稲田のカフェ「forucafe本店」(新宿区西早稲田2、TEL03-6233-8739)が8月18日、リニューアルオープンした。

「forucafe本店」の看板メニュー・ブリュレフレンチトースト「シャインマスカット」

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 「forucafe」は、アルバイトしていたフレンチレストランで料理に興味を持った早稲田大学出身の平井幸奈さんが、2012年にオーストラリアに渡り、シドニーの「billsサリーヒルズ店」「billsダーリンハースト店」で修業。帰国後の2013(平成25)年、大学3年の時に現在の場所にオープンしたブリュレフレンチトースト専門店。店名には、「あなたのために(for u=for you)」という思いを込めた。

 カフェ運営だけではなく、料理教室、ケータリング、カフェのプロデュースなども手掛ける。保存料を使わず手作りするグラノーラ「FORU GRANOLA」、フィナンシェ生地にレモンを練り込んだレモンケーキ「FORU LEMON」などの洋菓子も取り扱う。

 7月12日から休業して行ったリニューアルのコンセプトは、「地域と人とともにエイジングしていく店。誰かの、『いつもの』お店になる」。リニューアルでは、独立していた隣り合わせのカフェと工房2つの空間をつなぎ、スタッフの動線を確保した。アフターコロナを見越し、テークアウトにも注力していくために歩道から直接オーダーできるテークアウト窓を設けた。

 平井さんは「犬の散歩中やベビーカーを引いている時に、店内に入らなくても気軽に購入してもらえるようにした」と話す。リニューアルは今回で2回目。前回は2018(平成30)年、インスタグラムへ投稿してもらうことを狙って実施した。コロナ禍を経て、地域に住む人にもっと日常的に使ってもらいたいという思いから今回のリニューアルを決断した。平井さんは「性別や年代問わず多くの人たちに使ってもらえる場所になれば」と話す。

 開店当初は、メディアでも取り上げられなど注目を浴びたという同店だが、リピーターになってくれた客は多くはなかったという。平井さんは「アントレプレナーシップや新しい専門店を自分が作っていくという思いが当時は強かったが、最近では事業を続けていくことの大切さ、素晴らしさを強く感じるようになった」と振り返る。

 平井さんは「この場所は原点として、もっと育てていきたいという思いから、今回、リニューアルに踏み切った。床や壁をコンクリートの打ちっ放しにしたり、ビンテージのチェアを導入したりすることで、カフェのエージングを意識した内装にした。むき出しの床や壁は時間の経過で傷がつく。それが『味』になればと考えた。10年後もこの内装で続けられるような店にしていければ」と意気込む。

 緊急事態宣言中の営業時間は9時~18時。

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