「ベンチャー稲門会」が「ベンチャー稲門会主催 学生交流イベント」を高田馬場駅前のコワーキング「CASE Shinjuku」で11月10日、開催した。
「ベンチャー稲門会」は早大出身のベンチャー企業経営者の組織。早大大学院経営管理研究科の東出浩教教授が発起人となり、2014(平成26)年に発足。会員は約150人で全員が社長または創業メンバー。「日本を代表する起業家を輩出する大学を作る」をミッションに経営者交流会や月に1度、ベンチャーに関わるテーマのオンラインイベントなどを実施している。
東出教授の授業で同会を知った早大生もサポートメンバーとして参画。同会会長でディア・ライフの阿部幸広社長の「優秀な政治家を多く輩出している公認サークル『雄弁会』に並ぶ、優秀な起業家を多く輩出するサークルにしよう」との提案もあり、サポートメンバーは学生サークル「NEW(next entrepreneurs waseda)」として今年4月から活動し、来年4月の公認サークル化を目指している。
イベントは、ベンチャー稲門会の幹事で東証1部上場の経営者と起業に興味がある早大生の交流を図るために開催。東出教授、阿部社長のほか、スペースマーケットの重松大輔社長、エスクリの岩本博会長、CARTA HOLDINGSの宇佐美進典会長が参加。約30人参加した早大生の中にはすでに起業したり、ピッチコンテストで優勝したりという経験を持つ人もいた。
交流会は経営者がそれぞれテーブルに分かれ、グループ分けされた学生が一定時間ごとにテーブルを移動する形で実施。参加者はピッチの話し方の相談や学生時代の過ごし方、起業する上で必要なこと、自分の考えたサービスなどを直接質問し、経験談を聞いたり、アドバイスを受けたりした。
同会事務局学生サポートの白石ケビン光さんは「登壇者の皆さん、参加した他の学生からもすごく刺激を受けた。普通の大学生活では上場企業の経営者の方に間近で相談に乗ってもらえる機会はまずない。こうした場をより多くの早大生と共有し、早大の起業コミュニティーを盛り上げていくべく『NEW』でも活動を頑張っていきたい」を意気込む。
阿部社長は「昨今のビジネス環境の変化のスピードや起業に対する意識の高まりを肌で感じており、学生が起業をより身近に感じられるよう、会員と学生との交流機会を増やしたいと考えた。交流会に参加すれば自分が話したい多様な事業ステージの先輩と『早稲田』という共通項の下、話ができる。今後もこの多様性を生かし、起業家や学生が良い刺激を受けられる環境構築に努め、より多くの起業家を生み出し、早大、日本経済の発展に貢献したい」と意気込む。