都内を中心に4店舗を展開するラーメン店「麺屋宗」の1号店「麺屋宗 高田馬場本店」(新宿区高田馬場1)が4月、創業15周年を迎えた。
「麺屋宗 高田馬場本店」 「金色塩らぁめん 全部のせ」(1,200円)
同店は、2007年(平成19)年4月25日、柳宗紀さんが27歳で創業。塩ラーメンをメインに折々に創作ラーメンを提供するなどして人気店となった。
柳さんは創業について「独立を目指してラーメン店で修業した。共同創業者になるはずだった同級生が不慮の事故で亡くなったことをきっかけに1人で店を立ち上げた。高田馬場はラーメン店が集積する激戦区と呼ばれる地域。学生街ということもあり、若者が好む油分が多く味の濃いラーメンが主流だった。この立地で、あえて塩ラーメンで勝負することにした」と当時を振り返る。
開店直後の5月には、はしかが流行。早稲田大学で一部の授業が休講になると店先の人通りが激減し売り上げが伸びず、学生街ならではの苦しい経験もしたという。多店舗展開や全国で開催されるイベントへの参加など、柳さん自身が多忙になったことと人材不足により、2019(平成31)年2月から約2年間、休業した時期もあった。
これまで柳さんは、店を応援するアンバサダーによるファンイベントの開催、袋麺の小売り、高田馬場ラーメン組合の創設、組合でのラーメンラリーの開催の企画、イベント出店など中心となって、さまざまな工夫で店とラーメン業界をもり立ててきた。
アンバサダーの一人で、アイドルグループ「FES☆TIVE(フェスティブ)」メンバーの南茉莉花さんは「創作ラーメンが作れるという企画に応募したことがきっかけで関わらせていただいている。SNSで発信するラーメン情報を見てフェスティブのファンになってくれる人、逆にアイドルを通して麺屋宗を知りファンになる人も。ラーメンが大好きなので、アイドルとラーメン店の相互発信で双方のファンが広がる活動に参加できてうれしい」と笑顔で話す。
メニューは「金色塩らぁめん」(850円)、「熟成塩濃厚」「至福の旨辛(しふくのうまから)麺」「つけ麺」(以上900円)、トッピング(味玉、メンマ、チャーシュー2枚=各150円、全部のせ=300円)、「肉汁餃子(にくじるぎょうざ)」(480円)などのほか、週替わりで限定メニューを提供する。
柳さんは「おいしいラーメンを食べてもらいたい、喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいと思ってやってきた。これからもいろいろなチャレンジをしていきたい。15年続けてこられたことへの感謝の気持ちを忘れず、ラーメン文化や日本文化の継承発展のため貢献していきたい」と力を込める。
現在、15周年を記念した抽選会を行っている。対象商品購入1,200円ごとに1回抽選。オリジナルの前掛けや丼、アンバサダーのサイン入りポスターや名刺、ラーメンラリーシール、食事券1万円分などの景品を用意する。景品がなくなり次第終了。
営業時間は11時~21時。