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高田馬場、早稲田エリアの祭やイベントの中止相次ぐ 感染症拡大のため

4年前に開催された「早稲田地球感謝祭2018」の様子

4年前に開催された「早稲田地球感謝祭2018」の様子

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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、高田馬場、早稲田エリアの祭りやイベントで、3年連続となる中止や自粛が相次いでいる。

2018(平成30)年に開催された諏訪神社の例大祭、みこし巡行の様子

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 戸塚地域センター(新宿区高田馬場2)と隣接する「神田川親水テラス」を会場に7月30日、開催予定だった「神田川水べの染め体験」が中止になった。1955(昭和30)年ごろまで神田川や妙正寺川で行われていた「水元(みずもと)」や「染色」を体験できる高田馬場の夏の恒例イベント。

 実行委員会の佐藤靖子事務局長は「3年ぶりの開催に向け、感染症対策などに万全を期して準備してきたが、急激な感染拡大となりやむなく中止を決定した。楽しみにしているという声も多く、多くのボランティアの皆さまも準備されていた。あと1週間ずれていれば実行できていたと思うと残念」と話す。年度内に代替の体験イベントを検討しているという。

 早稲田大学早稲田キャンパスを会場に8月28日開催予定だった「早稲田地球感謝祭2022」も中止になった。「早稲田の地域イベントとしては最大規模」という祭で、周辺商店街に加え、早大の学生サークルが運営に関わっていることも特徴。代替として11月に早稲田地球感謝祭セール抽選会を開く。

 パフォーマンス企画を担当していた「早稲田祭2022運営スタッフ」の児玉諒大さん(2年)は「街に活気が戻ってきたシンボルになると期待していた。出演予定の団体とも準備を進めていた。中止は仕方ないという気持ちだが、開催に向けて準備できたことは財産。来年関わる学生に共有していくことが必要だと感じる」と話す。

 広報などを担当していた「まっちワークグループ早稲田」の幹事長の中田瑞希さん(3年)は「入学と同時にコロナ禍に突入した。初めての大規模対面イベントとなるので楽しみにしていた。コロナ禍前の開催を知っている4年生は卒業するため、来年以降は本当に一からのスタートになる。後輩たちには今までのイベントを踏襲するだけではなくより良いものになるように、みんなで協力してほしい」と話す。

 高田馬場にある諏訪神社の例大祭も露店や里神楽(さとかぐら)を自粛し、8月27日に総代だけが参加する神事を行う。各町会の神酒所、みこし巡行も中止する。諏訪神社は中止を知らせる貼り紙で「来年こそお祭りを盛大に行えるよう、皆樣のご健勝と共にお祈り申し上げます」(原文ママ)としている。

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