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早大で設計演習Aの作品展示「コ展」 「役に立たない機械」「百均ブリッジ」など

設計演習Aの作品展示「コ展」のメンバー

設計演習Aの作品展示「コ展」のメンバー

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 早稲田大学創造理工学部建築学科の科目「設計演習A」で制作した作品を展示する「コ展」が、早稲田キャンパス内にあるワセダギャラリー(新宿区西早稲田1)で8月5日~7日、開催された。

山崎スタジオの課題「100均ブリッジ」をスリッパで制作した「スリッ橋」

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 「設計演習A」は建築学科の1年生が秋学期に履修する科目。学生は4グループに分かれ、4人の担当教員から出されるユニークな課題に対して、作品を仕上げる。テレビ朝日の「タモリ倶楽部(くらぶ)」でも、課題の一つ「役に立たない機械」が度々取り上げられている。

 作品の展覧会は、前年に「設計演習A」を受講した有志の2年生がオープンキャンパスに合わせて開催。過去2年は、新型コロナの影響でオープンキャンパスが中止になっていた。

 新型コロナの影響で前年度の「設計演習A」は、オンラインを中心に実施。一部の講評会のみ対面で実施した。「コ展」代表の辻本雄一朗さんは「それぞれがオンラインで課題に向き合っていたので、お互いのことをあまり知らず、発表された作品が個人のアイコンになっていた」と話す。孤独、個性、自己紹介、それぞれに含まれる文字を引用して「コ展」と名付けた。

 有名建築のミュージアムグッズを作る「建築のおみやげ」、空想の都市の地図を制作する「空想都市の地図」、100円ショップの商品を使い構造的に安定な橋を作る「百均ブリッジ」、読むことで選んだ建築物が体験できる「絵本建築」など、約90作品を展示した。1500人を超える来場者があった。

 辻本さんは「数年ぶりのオープンキャンパスとの同時開催で、高校生を中心にたくさんの方々に来場していただいた。広告や装飾のデザインを決めるために、何度も話し合いを重ねる中で不安になることも多かったが、当日来場者の方々に『建築学科に行きたくなった』『受験のモチベーションになった』という感想を頂き、やってきて良かった。今回の展示会で少しでも早稲田建築に興味を持ってもらえたならば、うれしい」と話す。

 作品はホームページでも紹介する。

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