新目白通り沿いにある「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」(新宿区西早稲田1)内に会員向けのコワーキングオフィス「WASEDA Startup Lounge(ワセダスタートアップラウンジ)」が12月1日、オープンした。
「WASEDA Startup Lounge」の様子 その1
「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」は2001(平成13)年に開設以来、名称や場所を変えながら、教員、学生、卒業生に向けた起業家教育や起業支援を行ってきた。施設内には個室オフィスや会議室などを用意する。学内で唯一、法人登記が可能。11月現在で77社が利用する。
一部のスペースを改修し、会員向けのコワーキングスペース「WASEDA Startup Lounge」を新設した。ベンチ席や簡易的なカフェコーナーなどを用意し、会員同士の交流を促進する。
これまでは会員しか利用できない施設だったが、起業を志す全ての早大生が使えるフリースペースも設けた。同センターの柴山知也所長は「起業家精神の育成には、多くの人材が集まって交流、相談できる場が必要。集まりやすいように、さまざまな出会いがあるように、さらには真剣な討論ができるようにとの目的を持ってデザインした」と話す。
同センターではベンチャー創出に必要な仮説検証の資金支援をする「早稲田大学PoC(概念実証) Fund Program」を行っているほか、早大は今年4月にベンチャーキャピタル「早稲田大学ベンチャーズ(WUV)」を設立。大学全体で、研究成果を社会問題の解決へとつなげる大学発のスタートアップ、ベンチャーの創設・育成を目指している。
早大の田中愛治総長は「本学の教旨に示されている『学問の活用』を代表し、実現される場として発展させ、イノベーションと技術革新、新たな社会価値の実装を力強く進めていきたい」と意気込む。