記念式典は第1部と第2部に分けて行われた。第1部では、小室正紀慶應義塾大学名誉教授と大日方純夫早稲田大学名誉教授を招き、「大隈と福澤の交流を読み解く―近代日本の政治と経済―」をテーマに講演を実施。 　小室教授の講演では、慶應義塾大学創設者の福沢諭吉が大隈重信に宛てた書簡から読み取れる2人の親密ぶりや経済政策の面で福沢と大隈が共鳴していたことが明かされた。大日方教授の講演では、大隈と福沢の出会いや明治政府が大隈を追放した明治十四年の政変に至るまでの2人の連携に関する話があった。 　早大では、大隈重信没後100年記念事業の一環として、他に早稲田大学歴史館で展覧会「没後100年記念展　大隈重信―後世に残した言葉」を1月10日から4月17日（休館日水曜他）を行っている。