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早大発スタートアップ、会話AIエージェントのエキュメノポリスが2.5億円の資金調達

松山洋一さん(中央右)、宮村圭太さん(中央左)。エキュメノポリスのメンバーと

松山洋一さん(中央右)、宮村圭太さん(中央左)。エキュメノポリスのメンバーと

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 会話AIエージェント派遣事業を行うスタートアップ、エキュメノポリス(新宿区西早稲田1)が3月10日、Pre-Aラウンドで総額2.5億円の資金調達を完了したことを発表した。

「LANGX Speaking」=早大発スタートアップ 会話AIエージェントのエキュメノポリス

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 Pre-Aラウンドとは、スタートアップ企業が行う初期段階の資金調達。今回の資金調達で、QBキャピタル・NCBベンチャーキャピタルが運営するQB第2号投資事業有限責任組合、静岡キャピタルが運営する静岡キャピタル9号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を行った。

 同社は早稲田大学知覚情報システム研究所の研究グループの研究成果を基に、AI対話技術を活用した言語学習支援を行うLANGX(ラングエックス)事業の研究開発ならびに事業開発を行う。同研究所の主任研究員を務める松山洋一さんと、宮村圭太さん、渡邉峰生さんが、早稲田大学アントレプレナーシップセンターを拠点に、2022年5月に立ち上げた。

 同社が提供する、英語学習者がAIとの対話を通じて、スピーキング能力診断・トレーニングができる「LANGX Speaking」は、2023年度、早大の正規科目「Tutorial English」の英語能力判定テストとして採用されたほか、千葉県や岐阜市の中学高校の英語教育でも実証実験が始まっている。

 宮村さんは「AI対話技術の研究成果をどこで役立てるかをずっと議論した。松山も私も海外でのビジネス経験から、英語でコミュニケーションができないことが日本人の海外活躍のネックになっていると感じていたことから、その英会話の部分を社会的課題と捉え私たちが解くべき課題として起業した」と話す。

 今回の資金調達で、LANGX事業とプラットフォーム事業の成長加速に取り組むという。「創業者3人は早大出身。優秀な学生や研究者と共同研究、開発を進めることができる環境で、早稲田に愛を持つ私たちが先頭に立って早大のスタートアップをも盛り上げ、日本を盛り上げていきたい」と意気込む。

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