東京メトロ東西線の早稲田駅前にある書店「あゆみBOOKS早稲田店」(新宿区馬場下町)が12月14日、「文禄堂早稲田店」としてリニューアルオープンした。
新設したイベントスペース「Table Talk Waseda」
新店舗のコンセプトは「始まる」。日本出版販売のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」が監修を手掛ける。1989年にオープンした同店は、約30年間にわたり早稲田の街で学生と歩んできたことから、「学生街の書店」が新たなカルチャーを届ける新業態として生まれ変わる意気込みを前面に打ち出す。
店内には、30人程度の利用に対応するイベントスペース「Table Talk Waseda」を新設。可動式の本棚を採用し、通常営業時は文庫売り場となっているスペースを有効活用する。同店スタッフは「主催者と参加者が雑談できる距離感で、『早稲田』にこだわったイベントを展開できれば」と話す。
柱形の選書棚「Book Mansion」は、タワーマンションをイメージ。棚を部屋、書籍を住人に見立ててデイスプレーする。ミニギャラリー「Waseda Book Gallery」は、本と雑貨、本とアートなど、書籍を通じたさまざまな商品との出合いを演出する。
12月17日は、オープニングイベント「トミヤマユミコ×清田隆之(桃山商事)トークショー早稲田のクリスマスの歩き方」を開く。ともに早稲田大学卒業生の2人が、クリスマスを1人で過ごす「クリぼっち」をテーマに、学生の恋愛相談に本気で答える。開催時間は19時30分~21時。チケットは1,500円。
このほか、コラボフェア企画として現在、「われら早稲田人 多彩なる先輩の魂に触れろ!」「アウトサイダー就活」「1milegroup『走るひと』コラボレーション企画 『SPORTS BOOK FAIR』」「トラベルカルチャー雑誌『TRANSIT』42号発売記念 編集部特選図書」「早稲田大学映画研究会選書フェア『いま、映画を読むということ』」「カモ井mt×トミヤマユキコ コラボレーション mt POP UP STORE」を行っている。
山田勉店長は「ただ本を並べて売る書店ではなく、学生街の書店として学生と一緒に店をつくっていきたい。早稲田大学に縁のある著者や作家をゲストに招くイベントや、教授や学生とのコラボ企画も積極的に行い、コミュニケーションが密に取れる書店を目指す」と意欲を見せる。
営業時間は9時~24時。