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高田馬場の「とんかつ なりくら」閉店で、「成蔵」最終営業 前店長も駆け付ける

「成蔵」オーナーシェフの三谷成藏さんと2代目店長の小高昌弘さん(左から)

「成蔵」オーナーシェフの三谷成藏さんと2代目店長の小高昌弘さん(左から)

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 高田馬場の「とんかつ成蔵(以下、成蔵)」(新宿区高田馬場1)が2月25日~27日、最後の営業を行った。

高田馬場の「とんかつ 成蔵」最終営業で提供した「ロースカツ定食」

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 同店は2010(平成22)年にオープン。白いとんかつが看板メニューで、行列の絶えない人気店だったがオーナーシェフの三谷成藏(せいぞう)さんが「地下の店舗で長年一緒に頑張ってくれたスタッフに報いたい気持ちと今後の彼らの成長のために」と2019(平成31)年、南阿佐ケ谷に「成蔵」を移転。高田馬場の店は「とんかつ なりくら(以下なりくら)」に改称し、2代目店長の小高昌弘さんが腕を振るってきた。

 小高さんはその後独立し、地元の前橋市にとんかつ店「かつひろ」を2021年11月にオープン。小高さんの後を引き継いだ3代目店長が店を切り盛りしてきたが、3月に独立するため、「なりくら」を閉店することにした。

 「なりくら」としての営業は19日で終了し、最後に三谷さんが厨房(ちゅうぼう)に立つ「成蔵」として、3日間限定の営業を行った。創業の地で三谷さんが再びとんかつを提供するということで、事前にツイッター上でも話題になり、初日は営業前から100人近くの行列ができた。閉店を知った小高さんも自ら申し出て、群馬から駆け付け3日間、厨房に立った。

 三谷さんは「創業当初はお客さんも全然来てくれなかったが、だんだんと認知されるようになって行列もできるようになった。閉めるのは本当にさみしい。この店はスタート地点なので、ここでやってきたことを忘れないように、南阿佐ケ谷の店でもしっかり続けていければ」と話す。

 小高さんは「いま群馬でとんかつ屋をやっていられるのは、三谷オーナーとのご縁があったからこそ。とんかつを揚げる技術だけでなく、店の運営や接客の仕方など、全てを一から教えてもらったのは本当にありがたい。教えを忠実に守り、より店を繁盛させていきたい」と話す。

 店舗跡では今後、三谷さんが新業態の飲食店を展開する予定。

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