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新宿社協が創立70周年 「安心して暮らせる新宿のまちを目指して」

新宿区社会福祉協議会の職員

新宿区社会福祉協議会の職員

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 高田馬場にある「新宿区社会福祉協議会(以下、新宿社協)」(新宿区高田馬場1)が6月25日、創立70周年を迎える。

新宿社協70周年記念のパネル

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 新宿社協は1953(昭和28)年、民生委員・児童委員、保護司を中心に、任意団体として設立。当時は原町3丁目にある恩賜財団東京都同胞援護会の建物の一室を活動拠点にしていたという。1962(昭和37)年には都内で最初に社会福祉法人格を取得。当時の設立趣意書には「事業活動の活発強化をはかり、もって地域社会の福祉を増進せんとする」とあるという。

 高田馬場事務所や東分室のほか、新宿区内の6つの特別出張所に「あなたの近くのつながるスポット」として「ボランティアコーナー」を置き、地域活動や困り事など、何でも相談できる「暮らしの総合相談」を行う。

 「『だれもが安心して暮らせる新宿型福祉コミュニティ』の実現」を基本理念に、地域の活動主体と連携、コーディネートを図り、地域課題の解決に取り組む。新宿社協の担当者は「新宿区は歴史や地理を踏まえた10カ所の特別出張所を単位として行政を推進してきた。高齢化率や外国籍住民の割合、住宅状況などもおのおの特徴がある。この特別出張所の区域を日常生活圏域と捉え、住民主体の多様な活動が生まれ、支えあいの地域づくりが進むよう、これを『新宿型福祉コミュニティ』と定義し、活動してきた」と話す。

 自立相談支援や生活福祉資金などの貸付事業のほか、「新宿区成年後見センター」の運営を通じ、成年後見制度の相談や講座、法人後見事業などを行う。日常生活の困り事を地域のボランティアが支援する「ちょこっと・暮らしのサポート事業」や、子育て援助を支援する「ファミリーサポート事業」などの地域住民同士の支えあいをサポートするほか、「福祉教育・福祉体験学習」にも力を入れる。

 70周年に当たり、「新宿社協ガイド」70周年記念版や記念ロゴの制作、特設ページの開設、SNSでのカウントダウン投稿など、普段関わりのない人にも親しみを持ってもらうための取り組みを行う。7月10日からはSNSで職員によるリレートーク企画を予定する。

 担当者は「皆さんの力によって社会福祉協議会は設立され、皆さんに助けられながら時代ごとの要請に応じた事業を展開し、ここまで歩んでくることができた。今後も新宿社協は、地域の皆さんと共に、誰もが安心して暮らせる新宿のまちを目指して活動していきたい」と話す。

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