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早大出版サークル「ENJI」が「喫茶ぷらんたん」で展示会 「形にする楽しさを」

「個々展」に参加した「出版団体ENJI」のメンバー

「個々展」に参加した「出版団体ENJI」のメンバー

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 早大公認のファッション系出版サークル「出版団体ENJI(エンジ、以下ENJI)」が早大近くの喫茶店「ぷらんたん」(新宿区戸塚町1)で展示会「個々展」を6月18日、行った。

「出版団体ENJI」の「個々展」の様子 その1

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 ENJIは「ファッションデワセダヲカエル(カルチャーで早稲田を変える)」をコンセプトに、2009(平成21)年に発足。年3回のフリーマガジン「ENJI」の発行やファッションショー、写真展などに取り組んできた。ファッションを軸に古着店や美容系の専門学校などともコラボしてきた。

 ENJIの友野陽哉さんは「コロナでファッションショーの開催が難しかったこともあり、『カルチャーデワセダヲカエル』ということも活動の軸になってきた。その結果、街との関係をより大切にしたいという考えや他のサークルとの関係性も強くなってきた」と話す。

 昨年末ごろから準備してきた「個々展」。フリーマガジンの制作では、100人を超えるメンバーが企画・撮影・編集・校閲など役割を分担しており、「時には集団的創造行為のために個を押し殺す」(ENJI)とも。「フリーマガジンでは表現しきれない」一人一人の伝えたいもの、言いたいことに焦点を当て、15人が創作物を展示した。

 日常的にENJIのメンバーが日常的に利用していて「身近な場所であること」や「喫茶店が誰でも受け入れてくれる場所」であることなどの理由から、ギャラリーではなく、「喫茶ぷらんたん」にオファーした。

 同店マスターの前田広喜さんは「これまで人が集まる活動ができなかったので、久しぶりの対面の企画を頑張りたいとオファーを受けた。学生から主体的に何かやりたいという話があれば、協力したいと思っていた。コロナも落ち着いてきたので、学生と街のコラボが増えていけば良いと思う」と話す。

 当日はテーブルをブースに見立て、参加者が持ち寄った作品を展示。参加者が設定した身近なテーマに沿ったスナップや風景などの写真、テキストや詩、冊子などを展示。フィルムカメラで撮影した写真が多いことも特徴だった。最新号となるフリーペーパー「ENJI vol.36 2023 Spring/Summer」とバックナンバーも用意した。当日は約50人が来場し、作品を通じ親交を深めた。

 友野さんは「既存のフォーマットにとらわれず、大学生が自由に作品を発表する場はありそうで意外と少ない。今回のような展示を通じ、形にすることの楽しさをもっと感じてもらいたい。誰でも気軽に作品を作って人に見せられる場が早稲田を中心に増えていけば。『出版団体ENJI』としても、魅力的な雑誌を発行し続けることで、早稲田のいろいろな人たちを巻き込んで、団体としても大きくなっていきたい」と意気込む。

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