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区立鶴巻図書館、中高生対象に募集した「つるまき本の帯デザイン賞」作品を展示

第4回「つるまき本の帯デザイン賞」最優秀賞 近藤美衣さんの本の帯 「正欲」(朝井リョウさん著、新潮社刊)(提供:区立鶴巻図書館)

第4回「つるまき本の帯デザイン賞」最優秀賞 近藤美衣さんの本の帯 「正欲」(朝井リョウさん著、新潮社刊)(提供:区立鶴巻図書館)

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 区立鶴巻図書館(新宿区早稲田鶴巻町、TEL 03-3208-2431)が、中高生を対象に募集した「つるまき本の帯デザイン賞」の受賞作を発表し、同館で作品展示を行っている。

第4回「つるまき本の帯デザイン賞」展示の様子

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 展示は、最優秀賞を受賞した近藤美衣さんの「正欲」(朝井リョウさん著、新潮社刊)、優秀賞を受賞した梶田さゆりさんの「正々堂々」(西村宏堂さん著、サンマーク出版刊)、島田美音さんの「人間椅子」(江戸川乱歩+ホノジロトヲジ著、立東舎刊)の3作品と入選10作品の帯を図書館所蔵の本に巻いて展示するほか、評価の高かった作品を掲示する。

 応募作品は169点。最優秀賞、優秀賞作品には賞状と図書カード、入選10作品には文房具セットが贈られる。同館が発行する館報「つるさんのおたより」2024年冬号で、優秀賞受賞者のコメントや選者の講評などを作品と共に掲載する予定。

 同館の伊藤正志館長は「中高生は図書館の利用が少ない世代というデータがある。2020年の夏、コロナ禍で外出がままならず家にいる時間に本に向き合ってもらえればと考えた企画。学校で課題としての取り組みもあり多くの作品が寄せられ続けられている」と話す。

 各賞は、館内審査を経て、伊藤館長のほか早稲田鶴巻町に拠点を置く出版社、あすなろ書房の山浦真一社長、西早稲田古書店街にある古書現世の向井透史店主を外部審査員に迎え最終審査を経て決定した。

 伊藤館長は「新宿区には、紙屋、印刷屋、製本屋、出版社、古本屋など本に関わる業種の集積がある。近隣の本に関わる事業者を迎え公正に審査している。ぱっと目に入って、手に取ってもらいやすいデザインの本の帯は出版に携わる人にとっては大事な要素。時間をかけたことがうかがえる作品、布やトレースペーパーなどを使った作品など、それぞれに本をより目立たせる工夫があり面白い。図書館に足を運んで作品を見てほしい」と呼びかける。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜、祝日は18時まで)。火曜休館。展示は12月20日まで。

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