リーガロイヤルホテル東京(新宿区戸塚町1)が4月から全客室を禁煙にする。
現在、同ホテルでは129室ある客室のうち34室で喫煙が可能。1994年のオープン当初は全室で喫煙可能だったが、時代の変化などもあり、徐々に禁煙の客室を増やしてきた。昨年11月30日に全室禁煙を発表し、喫煙できる客室の本格的なクリーニングを随時実施。4月までに禁煙の客室を徐々に増やしていく。全客室禁煙化は、リーガロイヤルホテルグループでは初の取り組みとなる。
近年加速する受動喫煙防止の流れやラグビーワールドカップや東京オリンピックの開催を控えていること、外国人観光客が増加していることなどを総合的に考慮し、全客室の禁煙を決めた。以前から禁煙の客室を希望する宿泊客が増加しており、宿泊客からは「禁煙の部屋に必ず泊まれるのはうれしい」「時代の流れだから仕方ない」など好意的に捉える声が多い。
副総支配人の杉山哲也さんは「禁煙の客室から予約が埋まる傾向があり、禁煙の客室が満室で、禁煙希望のお客さまにお部屋をご案内できず苦慮するケースが多くあった。その点に苦労していた現場スタッフからも歓迎されている」と話す。全客室禁煙化に伴い、1階に設ける喫煙所は吸煙器を追加するなどリニューアルを施す。
杉山さんは「今回の決定で、たばこを吸われるお客さまにはご不便をおかけすることになり申し訳なく思っている。たばこを吸われるお客さまにも、吸われないお客さまにも快適な環境を提供できるよう今後も努めていきたい。ご理解ご協力いただければ」と話す。