早稲田大学が学部、芸術学校、大学院の入学式を「早稲田アリーナ」(新宿区戸山1)で4月1日と2日、行った。
新歓でにぎわう早稲田キャンパスの様子 その1=早稲田大学で入学式
今年は学部生約9000人、大学院生(修士、博士、専門職)約3000人が入学、早稲田の森で春を迎えた。式典会場は新入生のみとなり、保護者はキャンパス内に用意された中継会場やオンラインで参加。キャンパス内や周辺には入学を祝う家族連れの姿も多く見られた。
田中愛治総長は、学問を学び、答えのない問題を自分の頭で考えて解決する「たくましい知性」、自分と異なる立場の人々のことを思いやる「しなやかな感性」、自分と異なる考えを持つ人の意見にも耳を傾け、対話を通して互いに高め合う「ひびきあう理性」という自身が提唱している建学の精神に通じる理念を紹介し、「早稲田大学は多様な学生を受け入れ、誰にでも居場所のある大学。何にでも挑戦してほしい」と新入生に祝辞を送った。
早大入学式の名物になっている新歓は4月1日~4日に開催。早稲田キャンパス内は勧誘やビラ配りを行う早大生と新入生であふれかえった。教室にサークルのブースが設置されたほか、早稲田アリーナで合同説明会が行われ、応援部をはじめ、パフォーマンスサークルや音楽サークルのステージも展開した。
入学式当日は、近隣飲食店で食事をする新入生の姿も多くあった。現在、新入生限定割引を展開する店があったり、店頭に入学を祝う張り紙が見られたりするなど、街に歓迎ムードが漂っている。