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高田馬場創業支援センターで創業スクール 次世代の産業担う人材の発掘目指す

創業スクール「Practice Fields」のチラシを持つ田中施設長

創業スクール「Practice Fields」のチラシを持つ田中施設長

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 新宿区の特定創業支援事業である創業スクール「Practice Fields」が3月9日から、高田馬場創業支援センター(新宿区高田馬場1)で開催される。

過去に開催された創業スクール「Practice Fields」の様子

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 高田馬場創業支援センターは新宿区が設置したインキュベーション施設。新宿区内で創業を目指す人や創業間もない人にオフィススペースを提供するとともに、事業を立ち上げる際に生じる疑問や事業計画書作成を相談できる専門家が常駐するほか、誰でも参加できる創業に関するイベントを開いている。オフィススペースは月額1万円から利用でき、利用期間は最大2年間。利用には書類と面接の審査を受ける必要がある。

 特定創業支援事業は産業競争力強化法に基づき、国の認定を受けた新宿区の取り組み。創業相談、創業スクールの開催、インキュベーション施設の運営を行っている。特定創業支援事業を受けた人には、新宿区内で法人を設立する際に必要な登録免許税の軽減や日本政策金融公庫の融資の貸付利率引き下げ、東京都が実施する「創業助成事業」の申請要件の一部充足などのメリットがある。

 創業スクール「Practice Fields」(全4回)では、「起業家の創業体験談」と「事業計画書作成セミナー」を行う。創業経験を持ち、雇用を創出している起業家をゲストに招き、「起業した理由・動機」「チームについて」「事業の展開と時期、きっかけ」「資金調達」などの話題を座談会形式で進める。事業計画書作成の個別相談やレビューも行うことで、具体的な計画作りをサポートする。

 ゲストの業種はIT、プログラミング教育、コワーキングスペースや会議室の運営、飲食店など幅広く、さまざまな業種で創業を目指す参加者に創業の現実を知ってもらう工夫も。事業計画書のレビューではシリコンバレー発祥の週末で実際に起業するプログラム「Startup Weekend」の日本法人の代表者をゲストに迎え、参加者のビジネスプランの精度向上を目指す。

 施設長の田中健一朗さんは「当センターは区内の産業振興施策の一つ。新たな産業となるには雇用が生まれるような事業が集積する必要がある。雇用するしないは、創業するしない以上に難易度が高い。雇用することで良かったことも、大変だったことも含めて話題提供したい」と話す。

 「創業は『何をするか』よりも『誰がやるか』のほうが重要。起業家のリアルな経験談から学べる点は多い。創業はケース・バイ・ケースなので、聞いた話と同じことをするのではなく、自分ならどうするかを考える機会になればうれしい。この機会を生かしていただければ」と参加を呼び掛ける。

 開催日時は、3月9日14時30分~17時、16日・23日・30日15時~17時。

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