見る・遊ぶ

早稲田小劇場どらま館で早大OBの劇団「かもめマシーン」 憲法テーマに

過去に上演した「俺が代」の様子とメインタイトル

過去に上演した「俺が代」の様子とメインタイトル

  •  
  •  

 早大卒の萩原雄太さんと清水穂奈美さんによる劇団「かもめマシーン」が「『俺が代』さよなら平成ツアー」を4月27日~30日、早稲田小劇場どらま館(新宿区戸塚町1)で上演する。

昨年に京都芸術センターで上演した「俺が代」の様子

 同劇団は、個人的な体と社会との関わりにフォーカスを当てた作品が特徴で、気功や太極拳などの要素も取り入れる。劇団名は、チェーホフの「かもめ」とハイナー・ミュラーの「ハムレットマシーン」に由来している。

[広告]

 「『俺が代』さよなら平成ツアー」は、「憲法にふれる」がテーマ。日本国憲法や文部省(当時)が発行していた教科書「あたらしい憲法のはなし」、尾崎行雄さん・芦田均さんなどの演説をテキストとして活用し、一人の俳優が「身体を使って憲法を読む」パフォーマンスを上演する。

 かもめマシーンの萩原さんは「改憲や護憲が議論される昨今だが、そもそも私たちは憲法の何を知っているのか」と投げ掛ける。「今の憲法が良い、悪いという以前に、憲法はたしかに現実にある。その現実、憲法には何が書かれているのかを俳優の演技を通じてより深く知ることによって、どう向き合うのかを考えるきっかけになれば」と話す。

 会場となる早稲田小劇場どらま館は、1966(昭和41)年に早稲田大学出身の演出家・鈴木忠志さんらが結成した劇団「早稲田小劇場」の常打ち小屋として落成した「早稲田小劇場」がルーツ。賃貸契約終了に伴い鈴木さんらは富山に拠点を移したが、その後は「早稲田銅鑼魔館」として営業され、著名な演出家や若手劇団などの公演が行われた。

 1997年に早稲田大学が買い取り「早稲田芸術文化プラザどらま館」として学生団体に貸し出すように。2012年に耐震強度の問題で建物が取り壊されたが、学生が大学に提案する「Waseda Vision 150 Student Competition」で同施設再建の提案がなされるなど復活の声が根強く、再建が決定。鈴木忠志さんの承諾の下、「早稲田小劇場」の名を冠した現在の「早稲田小劇場どらま館」が2015年4月に開館した。客席は72席。

 萩原さんは「早大出身者として、ゆかりのある『早稲田小劇場どらま館』で上演できることになり大変うれしい。同劇場をはじめとする小劇場での公演は、どうしても演劇になじみのある観客が多くなりがちだが、誰にでも関係のあるテーマなので多くの人に見ていただきたいと思っている。英語字幕のほか、聴覚障がい者も観劇することができるように日本語字幕もつける予定。演出の一つとして『誰でも見られる』ということにこだわっているので、そこも注目していただければ」と話す。

 同劇場・東京公演のチケットは、一般=2,800円、当日=3,000円、学生=1,000円。東京公演のほかに、名古屋公演(4月19日・20日)、沖縄公演(5月5日・6日)も予定している。

  • はてなブックマークに追加