手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」が誕生した高田馬場で生まれた地域通貨「アトム通貨」が第16期の流通を開始した。
アトム通貨実行委員会事務局の皆さん(アトム通貨イベント 打ち水大作戦の際の集合写真)
アトム通貨は、高田馬場・早稲田エリアの商店会、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)、手塚プロダクション(新宿区高田馬場4)が立ち上げた地域通貨プロジェクト。プロジェクト名は、手塚治虫の漫画の主人公、鉄腕アトムの誕生の地が高田馬場であることに由来する。プロジェクトは1期1年とし、1年ごとにデザインを変更し流通期間を定める。流通開始日は、毎年アトムの誕生日である4月7日としている。
通貨は、手塚プロがデザインを手掛けるアトム紙幣で10万馬力、50万馬力、100万馬力、500万馬力の4種類。
アトム通貨は、アトム通貨実行委員会が主催(協力)するイベントや、アトム通貨加盟店のプロジェクトに参加することで入手できる。イベントやプロジェクトは手塚治虫が残したメッセージを受けて、「未来の子どもたちのために」をテーマに「地域」「環境」「国際」「教育」の4つ理念に沿って行われる社会貢献活動とする。
入手した通貨は、アトム通貨流通期間中、アトム通貨加盟店で1馬力1円として使用できる。
第3期流通期間(2006年)より、WAVOC内にアトム通貨プロジェクトが発足し、以後、事務局長には早大生が就任、関連イベントの企画運営・加盟店の増強などの事務局機能を早大生が担う。
第16期事務局長の川原猛さんは、「1年生の時からこのプロジェクトのメンバーとして関わり3回目となる今期は、事務局長として、アトム通貨の入手、利用ができる加盟店を増やすことを目標に掲げ店舗回りを行う。地道に加盟店を増していく活動がプロジェクトの根幹」と力強く話す。
また副事務局長を務める仁田恵理奈さんは「4年間の活動の中で、学内だけでなくまちの中に知り合いがたくさん増えることがうれしい」と事務局活動の魅力を語る。
4月14日(日)には、高田馬場駅前ロータリー内広場で、第16期アトム通貨流通開始記念イベントを開催する。当日は「アトム通貨クイズ」「アトム通貨加盟店の口コミ大募集のコーナー」「アトム通貨カフェ」「キャップ回収」などのブースに参加してポイント獲得することで、ポイント数に応じてアトム通貨を入手できる。
「オープニングイベントは、アトム通貨を知ってもらう大事な機会。今回は私の発案で、駅前ロータリーに畳を敷いて行う『アトム通貨カフェ』を設ける予定。事務局は少数精鋭で運営しているので、アトム通貨を通じて、まちをフィールドに、自分の考えや思いを企画立案、実行することができることも大きな魅力。是非、早大生にもこのプロジェクトに関心を持ってもらいたい」と川原さんは呼び掛ける。