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早稲田キャンパスで昼休みに雨水で「打ち水」 環境への貢献に地域通貨

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 早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1)で7月10日の昼休み時間、「打ち水大作戦」が行われた。

アトム通貨実行委員会事務局の皆さん(右端は、川原事務局長)

 道や庭先などに水をまく「打ち水」は、江戸時代に始まった慣習。近年、東京都をはじめ全国の自治体がヒートアイランド現象や地球温暖化の対策の一つとしてさまざまな取り組みを行っている。新宿区では、区内のさまざまな場所で打ち水を行い「新宿を冷やそう」と呼び掛け、「新宿打ち水大作戦」を継続している。

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 早大キャンパス内での「打ち水」は、2005(平成17)年から新宿区の取り組みの一つとして15年継続して「アトム通貨実行委員会」の事務局を担う早大生が中心となって行っている。打ち水には、キャンパス内に貯水された雨水を使うという。

 アトム通貨は、「地域」「環境」「国際」「教育」に対して貢献活動をした人に、お礼の気持ちとして手渡される地域通貨。水打ちの参加者には、50馬力のアトム通貨引換券が渡された。引換券は加盟店で1馬力1円として使用できるアトム通貨と交換して使用できる。

 当日の水打ちの前には、早大の「踊り侍」「早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会」の2サークルが演舞を行いイベントアピールに協力。150人以上がイベントに参加し、94枚のアトム通貨引き換え券が手渡された。

 事務局長の川原猛さんは、「パフォーマンス団体の演舞による集客が功を奏し、今年も多くの大学生に足を止めてもらえた。気温は、演舞中は30.8度、打ち水後は29.7度と、観測値は1度程度の差だったが、個人的には過去3年間、事務局として参加した打ち水の中で『一番ひんやりしたなあ』と感じた」と振り返る。

 「今年は運営面で、『学内における金品等の配布禁止』の規則をクリアするために苦心した。参加者にはアトム通貨ではなく、その引き換え券を渡し、正門前の歩道で引き換えるなどルールに沿いながらも効率的に配布できるよう事務局全体で知恵を絞った。私は今年で引退するが、私たちの取り組みが礎となって、来年以降の挑戦的な取り組みにつながればうれしい」と川原さんは後進にエールを送る。

 令和元年度の「新宿打ち水大作戦」は、東京2020公認プログラム事業として認証を受け、9月15日まで区内各所で予定。

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