早稲田大学校友会が10月20日、同大学早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)を中心会場に「稲門祭2019」を開催する。
大隈講堂前広場で開催された「グランドフィナーレ」(昨年開催の様子)
同大卒業生による同窓会組織「早稲田大学校友会」公認の稲門祭実行委員会が企画運営する「校友会最大の祭典」。昨年は1万6000人が来場した。今年のテーマは「走れ!! WASEDA-世界へ 未来へ 襷(たすき)をつないで-」。毎年、早稲田大学創立記念日の10月21日前後の日曜に開催している。昨年12月に完成した多目的施設「早稲田アリーナ」を初めて会場の一つに加えての開催となる。
同アリーナでは、卒業後15年目・25年目・35年目・45年目・50年目の節目を迎える同大卒業生を招待する「ホームカミングデー記念式典」(時間=10時30分~11時30分)からはじまり、「オープンニングセレモニー」(時間=12時15分~12時30分)、野崎知之さん(指揮)、朴瑛実さん(ソプラノ)、池野博子さん(アルト)、大貫浩史さん(テノール)、西久保孝さん(バス)をはじめ、500人が参加し、ベートーベン作曲の「交響曲第9番(合唱付)第4楽章」を披露する「第九 in 早稲田アリーナ by all WASEDA~襷をつないで!」(12時30分~13時20分)を行う。
「WASEDA スポーツサミット2019」も同日開催し、大学スポーツを支えたり、アスリートとして活躍したりする同大卒業生を招き、「第1部~大学スポーツとWASEDA~」(13時30分~14時30分)、「第2部~スポーツが未来に渡す襷~」(14時30分~15時30分)を行う。「スポーツとWASEDAのあり方」を語り合い、「スポーツが未来に渡す襷(展望)はどうあるべきか」を提言する。
当日は、同大早稲田キャンパスを中心会場に、各界の著名人を招いたトークショーや講演会、同大収蔵品の公開や企画展など11の本部企画、12の参加団体企画を行う。同大を卒業し「チンドン屋」として活動する「チンドン うぐいす宣伝社」のチンドンステージ(大隈庭園、12時~12時25分)も行う。大隈庭園では、「越谷吉川松伏三郷稲門会『オージンズ』」(バンド演奏)、「テディベアーズ」(キッズチアリーディング)、「踏門会(TAP-lovers稲門会)」(タップダンスパフォーマンス)、「ニューオルリンズジャズクラブ稲門会」(ニューオルリンズジャズ)、「ハイソサエティ・オーケストラOB/OG会」(ビッグバンドジャズ)、「ナレオ稲門会+早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会」(フラダンス)によるパフォーマンスも行う。
卒業生だけでなく、現役早大生の企画も用意する。東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるためのプロジェクト「VIVASEDA」は、スポーツの疑似体験ができるイベント、大学生協とコラボしたオリジナルメニューの販売などを行う。早稲田大学茶道研究会は、大隈庭園内の完之荘で、抹茶を提供する「稲門茶席」(無料)を行う。早稲田大学周辺商店連合会による「早稲田かつおフェスタ」も同時開催し、地域と学生の交流を促す。
会場内には校友会支部・登録稲門会、年次稲門会、学生団体などが103の模擬店を出店。にぎわいを創出するほか、3号館前特設ステージでは「応援部」「万歳同盟」「ラテンアメリカ協会」「下駄っぱーず」「ニューオルリンズジャズクラブ」など現役早大生が参加する「『稲門祭パレード』世界へ未来へ襷をつないで」(11時55分~15時55分)を行う。各団体がキャンパス内を練り歩き、祭りの雰囲気を盛り上げる。
早稲田大学オフィシャルグッズショップ「Uni.Shop125」では、稲門祭限定デザインの記念品を約10種類用意し販売する。記念品の売り上げを含む稲門祭の収益は「校友会奨学金」として在学生の経済支援事業に充てられる。
同イベント実行委員の千葉文彦さんは「稲門祭は、ボランティアで集まった校友が、月に何度も早稲田大学に集まり、夜遅くまで会議をして、約1年をかけて準備をする早稲田大学校友会最大の行事。ワセダが誇る校友が、現役の早大生と、地域の方々、そしてさまざまな協力者と力を合わせて稲門祭を作り上げる」と話す。
「稲門祭の準備をする上で、時には意見が衝突することもあるが、すべて稲門祭当日のフィナーレが心を一つにしてくれる。受験生やワセダファンの方、近隣の方々の参加も歓迎する。ワセダのパワーを感じていただきたい。多くの方にご来場いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。