早稲田大学英字新聞会(ザ・ワセダ・ガーディアン)が、「The Waseda Guardian Vol.83」と「早稲田魂'20」を早稲田祭の行われた11月2日に発行した。
早稲田大学英字新聞会(ザ・ワセダ・ガーディアン)が実施した受験相談会の様子
早稲田大学英字新聞会は1936(昭和11)年に創立された早大公認サークル。フリーペーパーの英字新聞「The Waseda Guardian」の発行と早稲田大学を目指す受験生応援する情報誌「早稲田魂」(500円)の制作・販売の2つを中心に活動している。総会員数は約50人。
「The Waseda Guardian Vol.83」のテーマは「Wanna」。「社会問題を1人で解決することはできないが、一人一人の意思・意識・興味で少し変えることができるのではないか」という課題意識を基に執筆。「Talking about love」「Thinking about food loss」「Going out with smartphone」など執筆者自身が興味を持っていることと社会問題を絡めた内容でまとめた。大学校内や近隣の書店・飲食店で配布する。
「早稲田魂」は、前身の「早稲田大学のための入試特集号」などを含めると50年以上の歴史があるという。同大近隣の文禄堂早稲田店(新宿区馬場下町)、芳林堂高田馬場店(高田馬場1)をはじめ全国18書店での販売やイベントでの手売り、オンラインで販売する。
「早稲田魂'20」では、同大の卒業生で教育評論家の尾木直樹さんのインタビューや毎号の定番企画である学部紹介や合格体験記に加え、今回は多浪座談会、苦学生対談などの特集を収録した。早稲田祭当日は、ブースで受験相談を実施。受験生だけでなく、受験生を持つ親も相談に訪れた。
英字編集長の山口安里紗さんは「最近の学生は新聞を読まない上、英語に触れる機会も少ない。そのような状況の中で、誰に向けて何を発信すればいいのかをずっと考えてきた。その結果、たどり着いたのは、『どんな状況でも自分たちが早大生としてやらないといけないことがあるはず』ということ。そのきっかけとして、小さなことでも自分たちの思いを伝えようというポリシーを持ち制作に取り組んだ。私たちの感じていることを詰め込んだ一冊を、より多くの人にご覧いただければ」と呼び掛ける。
「早稲田魂'20」編集長の駒井喜久子さんは「大学は入学してみないと分からないことが実は多い。受験生にとって憧れの場所にもなっている早稲田大学を現役の早大生がふざけた感じも入れつつ、親しみやすさを共有できる内容を『早稲田魂』では心掛けている。どんな学生も受け入れてくれる多様性、『早稲田らしさ』を感じていただければ。私自身、早稲田大学に興味はなかったが、『早稲田魂』を読むことで早稲田大学を目指すきっかけになった。早稲田大学に興味をもってもらえるきっかけになれば」と話す。