「ナショジオ オープンキャンパス~明日の地球を守るプロジェクト~」の協定調印式・座談会・公開トークイベントが12月21日、早稲田大学早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)で開催された。
公開トークイベント「“ナショジオ オープンキャンパス”ココリコ 田中の『動物・環境これ知ってた!?』」の様子
「ナショジオ オープンキャンパス」は、自然や人々の暮らしなどのドキュメンタリー番組を放送する「ナショナル ジオグラフィック(TV)」(以下ナショジオ)が2015(平成27)年に始めた環境保護を推進していくプロジェクト。地域の企業や行政、大学と連携した親子参加型イベントなどを通じ、日常や学校では知りえない「地球の今」を伝えてきた。これまで30都市以上でイベントを開催、約2万人が参加したという。
「ナショジオ オープンキャンパス~明日の地球を守るプロジェクト~」は、東京都が掲げる2050年までにCO2実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向けて、人々の地球環境への関心や環境を意識した行動を促すためのプロジェクト。ナショジオ、東京都、ジュピターテレコム・ジェイコムが連携し、環境関連のイベント開催、情報発信、環境保護活動の取り組みを行う。
当日は、同プロジェクトの協定である「『ゼロエミッション東京』実現に向けた包括連携協定」の協定調印式が行われ、ナショジオを運営するFOXネットワークスのトニー・エリソン社長、小池百合子東京都知事、ジュピターテレコムの井村公彦社長、ジェイコム東京の足立好久社長が協定書にサインした。「ナショジオ オープンキャンパス」のナビゲーターを務めるお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんも登場した。
その後、早稲田大学平山郁夫ボランティアセンターの岩井雪乃准教授も加わり、「目の前に迫った環境問題の影響」「ゼロエミッション東京を達成するための官民の連携」をテーマに座談会を行い、CO2・プラスチックゴミの削減に向けた具体的な取り組み、環境保護についての情報発信、各社の取り組みなどを話し合った。
同プロジェクトの第1弾として、公開トークイベント「“ナショジオ オープンキャンパス”ココリコ 田中の『動物・環境これ知ってた!?』」も同日に開催し、東京都民・早大生など600人を招待。田中さん、恩賜上野動物園教育普及係長の鈴木仁さんによるトーク企画とクイズ企画や岩井さんが「身近な環境汚染」について解説を行った。
岩井准教授は「具体的なアクションとして早稲田大学平山郁夫ボランティアセンターがグリーンプロジェクトを始めた。留学生と一緒にゴミ拾いを行い、そこでプラスチックゴミの問題を考えることを通じて、身近な問題をグローバルな視野で考えていこうと試みている」と話し、早稲田大学の環境問題に対する取り組みを紹介した。
20日と21日には、早稲田大学と東京都が「ワンウェイ(使い捨て)プラスチック削減キャンペーン」も早稲田キャンパスで実施。早稲田大学で取り組む「傘はシェアする時代へ!アイカサ(傘シェアリングサービス)の導入」「究極の資源循環に向けて~ボトルtoボトルリサイクルの推進~」「レジ袋を有料化(早大生協)ワンウェイプラごみ削減の第一歩」「サークル『環境ロドリゲス』の取り組み」のパネル展示を行った。ペットボトルを原料化し、新たなペットボトルにする「ボトルtoボトルリサイクル」の取り組みは都内の大学でも珍しいという。