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中国茶とスイーツのカフェ「甘露」、中国の年越し料理「年夜飯」で春節前夜イベント

中国茶と薬膳スイーツのカフェ「甘露」 「年夜飯(ニェンイエファン)写真展」

中国茶と薬膳スイーツのカフェ「甘露」 「年夜飯(ニェンイエファン)写真展」

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 中国茶と中国スイーツのカフェ「甘露」(新宿区西早稲田3)が、旧暦大みそかに当たる1月24日、中国の年越し家庭料理「年夜飯(ニェンイエファン)」を囲むイベントを開催した。

中国茶と薬膳スイーツのカフェ「甘露」 中国東北地方の「年夜飯(ニェンイエファン)」の食卓

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 イベントのきっかけは、同店で働く遼寧省瀋陽市出身の謝霄然(シェ・シャオラン)さんが集めた、中国各地の「年夜飯」の写真。写真の展覧会と合わせて、春節特別企画「甘露で年夜飯」イベントを開いた。

 「年夜飯」は、中国全土で食される大みそかの家庭料理。日本のおせち料理のように縁起を担ぐ料理が並ぶ。例えば、魚は中国語で発音が「余」と同じということで「年々、豊かに」という意味で欠かせない食材。山間部では川魚、沿岸部では海の魚を使い、調理法も煮付けや揚げ物など地方色が出る。

 イベントでは、親戚縁者が集まる謝さんの実家とビデオチャットでつなぎ、あいさつを交わした後、食卓の料理を祖母の屈玉珠(チュー・ユイジュウ)さんが紹介。川魚の煮付け、伊勢エビ、アワビ、豚足、豚肉と白菜の漬物のスープなどの「年夜飯」が並ぶ。食事は夕刻から始まり、年越しの時間になると金運や子宝に恵まれるようにとギョーザを食べるのだという。

 一方、同店では、謝さんが手作りした、塩漬け卵(シエンタン)や酢漬けのニンニク(ラーバースワン)などの家庭料理のほか、西早稲田の中国料理店「大連厨房(ちゅうぼう)」で特別に注文して取り寄せた、中国東北地方の「年夜飯」の料理が並んだ。

 食事が一段落すると、初対面の日本人と中国人参加者がカードゲームを始めるなど、中国人も含め20人を超える参加者が中国の大みそかの雰囲気を楽しんだ。

 謝さんは「中国の一般的な家庭では、大みそかの夜に家族が集まり新しい年を迎える。日本にいながら、中国の家族と『年夜飯』を共にすることができてうれしかった」と笑顔を見せる。「食事が一段落すると、参加者同士で、中国の紅白歌合戦『春節連歓晩会(シュンセツレンカンバンカイ)』をスマートフォンで楽しむ人たちがいて、彼らの会話から文化の違いをじかに感じることができた。日本のおせち料理と中国の『年夜飯』、似ているところと違うところをみんなで楽しみたいという趣旨に沿った、とても興味深いイベントになった。来年はもっと工夫をして開催できれば」と抱負を語る。

 営業時間は11時30分~18時。木曜定休。

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