3密を避けて新しい生活様式へ!

学ぶ・知る

高田馬場駅前の芳林堂書店で「宮廷楽長サリエーリ」のお茶会 バイオリン生演奏も

中世ヨーロッパをイメージした衣装の参加者と芳林堂書店高田馬場店の大内学さん、音食紀行の遠藤雅司さん(左から)

中世ヨーロッパをイメージした衣装の参加者と芳林堂書店高田馬場店の大内学さん、音食紀行の遠藤雅司さん(左から)

  •  
  •  

 「『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』発売記念 音食紀行・遠藤雅司先生お茶会&トーク&サイン会」が芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1、TEL 03-3208-0241)で2月11日に行われた。

お茶会で提供した「パン・トラヴェルソ(茶色い全粒粉パン)」「パステーテ(スズキのパイ包み焼き)」「ザッハじゃないトルテ」「サリネード(サリエーリが飲んだレモネード)」

 「音食紀行」は、過去に食されてきた料理を「歴史料理」としてその再現を試み、その料理などを提供するプロジェクト。音楽家などとコラボレーションしたイベントを各地で開催するほか、主催の遠藤雅司さんは書籍を執筆したり、同人誌を製作したりしている。

[広告]

 今回のイベントは、芳林堂書店高田馬場店で昨年2回行われた「パンタポルタ祭 中世ヨーロッパ食事会」に遠藤さんが参加し、中世ヨーロッパ関連の書籍やグッズを薦めている同店の大内学さんと知り合ったことがきっかけになった。「宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓」(春秋社)は昨年11月に発売されたが、書店での出版記念イベントは初めてという。

 遠藤さんが執筆した「宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓」は、モーツァルトとベートーベンの時代にウィーンの宮廷楽長だったアントニオ・サリエーリを案内人に、当時の食文化、オペラの舞台となった古代~中世の食を読み解く「人物伝+文化誌」の書籍。

 30人超が参加したイベントでは、遠藤さんから「サリ菓子とサリエーリについて」と題し、同書の出版の経緯や章ごとの説明と当初案について解説。サリエーリが砂糖好きというエピソードや出版までにサリエーリがどういう人物だったかを語るイベントなどを開催してきたことを紹介。4カ月にわたる資料集めの結果、サリエーリに関する食、オペラ作品に出てくる食をテーマにすることにしたという。

 出版のきっかけにもなったナクソスジャパンのトークライブで共演した翻訳家で音楽ライターの白沢達生さんが、サリエーリの兄がバイオリンを学んでいたことなど、サリエーリにとってバイオリンが親しい楽器だったというエピソードなどを紹介。バイオリン奏者の池田梨枝子さんが当時の奏法・楽器で「無伴奏ソナタ第24番(パドヴァの自筆譜より)」(タルティーニ)、「無伴奏ヴァイオリンのための奇想曲集より」(ナルディーニ)、「誕生日に寄せて我ら集い」(サリエーリ)などを演奏。参加者は当時の雰囲気を味わった。

 お茶会では「パン・トラヴェルソ(茶色い全粒粉パン)」「パステーテ(スズキのパイ包み焼き)」「ザッハじゃないトルテ」「サリネード(サリエーリが飲んだレモネード)」を提供。「ザッハトルテ」として知られているチョコレート菓子は、実はザッハーが「ザッハトルテ」として売り出す前にチョコレートトルテとして存在していたことなど、遠藤さんがそれぞれのメニューにまつわるエピソードを紹介した。

 遠藤さんは「サリエーリは宮廷楽長まで上り詰めたが、モーツァルトの毒殺疑惑で世間から名前が消し去られてしまう人物。素晴らしい作品を作ったオペラ作品が多い作曲家で、21世紀になり再評価された。『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』では、オペラの作曲家を食の観点からたどった。モーツァルト、ベートーベンの音楽、ヨーロッパのお菓子・食事に興味のある方は、手に取っていただければ」と呼び掛ける。

Stay at Home