早稲田大学の学生団体「サークルペディア」が5月10日、70の学生団体を集めた合同オンライン新歓(新入生歓迎会)を行った。
早稲田大学は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、春学期に行う全ての授業をオンラインで実施している。学生には課外活動などの自粛を8月1日まで要請しており、早稲田大学のサークルは対面形式での新歓を行うことができない。早稲田大学の春の風物詩である新歓も中止になっていた。
「サークルペディア」は大学ごとにサークル情報を掲載するサイトおよびそれを運営する学生団体。サイト上で全国のサークルの新歓情報を網羅し、一元的に管理することで、新入生が円滑にサークル選びをできる場の提供を目指している。
合同オンライン新歓の発案者である「サークルペディア」の樽本理子さんは「新型コロナの影響により、例年通りの新歓をすることができない。サークル運営者は新入生に情報を提供しやすく、新入生はサークルの情報を体系的に網羅的に得やすいようになれば」という思いから、オンライン新歓の開催と「サークルペディア」の開設を決意した。
合同オンライン新歓は、1つの学生団体につき3分の時間が与えられ、13時~15時はスポーツ・パフォーマンスサークルが、15時15分~17時15分はアカデミック・文化系サークルがそれぞれ説明を行い、SNSアカウントの紹介やオンラインイベントへの参加を新入生に呼び掛けた。「より多くの新入生に見てもらえるように」とZoom上でサークルが説明を行う様子をユーチューブで配信し、約3000回の再生数があった。
開催を終え樽本さんは「新入生がサークル情報を短期で集中的に得るためには、オンライン合同新歓やウェブサイトが効率良いと改めて思った。今回の企画を通し、『この大変なときだからこそ、みんなで力を合わせ、乗り越えよう』と参加者全員が大きな一歩を踏み出せたようだった。幹事長、視聴者、知人、全ての方々の支えがあった。感謝の気持ちでいっぱい」と振り返った。
「今後は『サークルペディア』のサイトの改善、他大学のオンライン合同新歓を企画したい。新入生とサークルの懸け橋になれば」と意気込む。
「サークルペディア」は、サークル情報の登録を引き続き受け付けている。