「CoderDojo Japan(コーダー道場ジャパン)」(新宿区高田馬場1)が8月5日・7日、女子小中学生を対象に、Google(グーグル)のエンジニアと交流する「Mind the Gap(マインド ザ ギャップ)オンラインセッション」を開催する。
「CoderDojo Japan(コーダー道場ジャパン)」の安川要平代表理事と、三橋優希さん
同セッションは、女性がプログラミングを楽しく学ぶ環境を支援することを目的にグーグルからの提案と支援を受け、スイッチエデュケーション(東京都新宿区)と共同で行う「Girls Initiative for CoderDojo(ガールズ イニシアチブ フォー コーダー道場)キャンペーン」の一環。
コーダー道場は7歳~17歳の子どもを対象にした日本全国215カ所以上で開催されている国際的な非営利プログラミング道場。2011年にアイルランドで始まり、世界では110カ国、2000以上の道場がある。日本でも2012(平成24)年から活動が始まり、毎年1500回以上のイベントが全国各地で開催されている。
アイルランドに本部を置く「CoderDojo Foundation(コーダー道場財団」は、2019年の統計データで、コーダー道場に参加する世界中の子どもたちの約33%が女性であると発表。この割合を2020年末までに40%まで上げることを目標としている。日本の女性参加者の割合は約26%にとどまっているという。
「Mind the Gap」は、グーグルが女子中高生を対象に、コンピューターサイエンス(情報科学)やソフトウエアエンジニアリングを身近に感じてもらうために2014(平成26)年から継続する取り組み。情報科学とは何かを楽しく知る機会を提供し、情報科学を通じて開ける可能性や将来について共に考える場を提供している。
今回のセッションでは、応募資格を女子小中学性とその保護者とし、グーグルで働く女性エンジニアとの交流を通じプログラミングの魅力を伝える。女性エンジニアによるこれまでの学びや仕事の紹介と意見交換をはじめ、コーダー道場の紹介、プログラミング学習法の紹介などを行う。
参加申込者を対象に抽選で100人に、グーグルとスイッチエデュケーションが公開するチュートリアル動画を参考にAIを活用したScratch(スクラッチ)プログラムを作ることができる「プログラミングスターターキット」が送られる。
小学生を対象としたスクラッチの入門書「できるキッズ スクラッチでゲームをつくろう!」の著書がある高校生の三橋優希さんは、小学生時代にコーダー道場に出合い、現在はコーダー道場でメンターを務める。「プログラミングというと『集まっているのは男の子ばかりじゃないか』というところで抵抗感があるという女性の友達もいる。そんな抵抗感を持つ人でも、安心してプログラミングに触れる始めの第一歩になるといいなと思う」と三橋さん。「出合いがなければ、楽しいと思えるかどうか分からない。性別に関係なく、新しいことに出合えて、それが楽しかったら続けられる環境が大事」とも。
コーダー道場ジャパンの安川要平代表理事は「全国どこからでもオンラインで参加でき、テクノロジー業界の最前線で働く人々と対話ができる貴重な機会になる。この機会を活用してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は両日とも14時~16時。各日定員50人。7月26日まで申し込みを受け付ける。