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早稲田大学とアシックスが連携しワークショップ 学生チームがアイデアをプレゼン

ZOOMで開催された「プロフェッショナルズ・ワークショップ2020 最終報告会」の様子

ZOOMで開催された「プロフェッショナルズ・ワークショップ2020 最終報告会」の様子

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 早稲田大学とアシックスジャパンは10月12日、「プロフェッショナルズ・ワークショップ2020 最終報告会」を行い、参加した学生がアシックスへの提案をプレゼンした。

最終報告会で学生たちにコメントをするアシックスの廣田康人COO

 「プロフェッショナルズ・ワークショップ」(以下、プロプロ)は、企業(プロフェッショナル)と早稲田大学が連携し、実際に企業が抱える課題について、学生がチームを組み、課題解決に取り組む2007(平成19)年より開始した社会連携教育プログラム。

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 早稲田大学の学部・研究科・学年を問わず参加者を募集し、大学の夏休み期間を中心に活動する。参加した学生は、企業側のプロフェッショナルズの指導、監修の下、課題解決の具体案を導きだし、最終報告で企業トップに提案する。

 今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催自体が危ぶまれたが、初めて全面オンライン形式で実施。他の企業のプロプロに先駆けてスタートしたため、例年より多い50人近くが応募。選考を経て13人の学生が参加した。今回のテーマは「アシックスが社会のためにできることとは何か~今、大学生が考える「スポーツ」の存在意義を踏まえて~」。

 早稲田大学とアシックスは2016(平成28)年3月に、スポーツ振興を通じた地域・社会貢献や双方のブランドの価値向上などを目的とした包括的提携を結んでおり、その内の大きな柱である「人材交流・育成」の一環としてプロプロに取り組む。

 学生は、外部講師よるセミナー、アシックス担当者とのグループワークなどを通じ、「集団におけるアイデアの創出方法」「外部環境分析(PEST分析)」「内部環境分析(3C分析、SWOT分析)」「課題の見極め、戦略立案」に取り組んだ。さらにはグループに分かれ、今回のテーマに対する中間プレゼン発表を行うなど、最終報告会に向けて準備を進めてきた。

 最終報告会では「メジマグロ」「チーム長男長女(アニマル)」「はなみしよ」の3チームが発表し、早稲田大学の田中愛治総長、佐々木ひとみ常任理事、アシックスの廣田康人代表取締役社長COO、アシックスジャパンの小林淳二社長らが出席した。

 「メジマグロ」は、アシックスのフィットネス追跡アプリ「Runkeeper」の大学生向けバージョンを提案。大学生になると運動不足になる人が多い点に着目し、チームメンバーをペルソナに提案を行った。「メジマグロ」はクロマグロの稚魚の名称、クロマグロのように成長したいという意味を込めた。

 「チーム長男長女」は、アシックスの無料会員サービス「OneASICS」を活用し、体育会学生と一般学生をつなぐサービスを提案。大学生の運動不足解消と大学スポーツの盛り上げていくことを提案した。チーム名は全員が長男長女で動物好きだったことから名付けた。

 「はなみしよ」は社会人が運動習慣を確立できるように、観光とスポーツを掛け合わせたクルーズ船サービスを提案。リモートワークが普及する社会情勢や余暇の使われ方などの調査結果を織り込んで説明を行った。チーム名はメンバー全員の名前の頭文字を取った。

 プレゼン後、田中総長からは3チームに対し感想を述べ「全てオンラインでディスカッションしたとは思えないプレゼンの完成度だった。大変だったと思う、お疲れさま」とねぎらいの言葉を贈った。廣田COOからは「今日参加の皆さんは非常にいい経験をしたと思う。社会では自分たちで課題設定していくことになる。問題をクリアにしっかり捉えることが重要。今日の経験を生かして、課題認識、問題意識をしっかり持ってほしい」と話した。

 参加した学生からは「ワークショップを通じて『伝えたい=伝わる』ではないことを知り、プレゼンの難しさを改めて知ることができた」「憧れを抱いていたアシックスの社員の方々と関われたりお話を聞けたりしたことが自分にとっての宝物となりました」「オンラインだからこそ効率良くできた面もたくさんあった。今回の経験を今後の学生生活のなかでも生かしていきたい」などの感想があった。