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芳林堂書店が「人類最古の酒」ミードを販売開始 4階「#中世ヨ」コーナーで

「芳林堂書店高田馬場店」4階にあるミード(蜂蜜酒)の売り場

「芳林堂書店高田馬場店」4階にあるミード(蜂蜜酒)の売り場

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 「芳林堂書店高田馬場店」(新宿区高田馬場1、TEL 03-3208-0241)が10月12日、ミード(蜂蜜酒)の販売を始めた。

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 「芳林堂書店高田馬場店」4階の売り場では、店員の大内学さんが歴史をテーマにしたコーナーを展開。書籍だけではなく、羊皮紙や羽ペン、かぶと・よろい、模造刀なども取り扱う。中世ヨーロッパ時代にあった料理・舞踏の再現、アレンジを施した料理レシピ研究を中心に活動する「コストマリー事務局」の同人誌なども扱う。

 今年2月には大内さんが「#中世ヨーロッパ」とするところを誤って「#中世ヨ」と店の公式アカウントでツイートしてしまったことが話題になり、それをきっかけに「#中世ヨ」コーナーを展開。作家や出版社、メーカーなどの協力もあり、「他で取り扱いのない商品が集まってきている」(大内さん)という。

 以前から、関連書籍と一緒に酒を販売したら客に喜んでもらえるのではないかと考えていた大内さん。「#中世ヨ」コーナーが盛り上がってきていることから、「中世ヨ」に関連した酒から販売することにした。9月末に酒販免許を取得し、準備を進めてきた。2005(平成17)年からミードを取り扱う京都のミード・蜂蜜専門店「ミールミィ」から仕入れる。

 大内さんは「ミードは人類最古のお酒と言われており、人口増加に伴い行き渡らなくなり、後世では貴族の飲み物になったようだ」と話す。酒に関連する書籍も一緒に並べ、来店客に訴求する。書籍では「酔っぱらいの歴史」(青土社)、「密造酒の歴史」(原書房)、「酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅」(白揚社)などの売れ行きが良いという。

 商品は、「濃厚な甘味を持つ伝統テイストな仕上がり」で陶器製のボトルに詰められコルク栓がろうで封印されているカナダ産の「インターミエルミード・メディエバル」(5,200円)、「ハーブのような香りを感じるさっぱりした味わい」という米国で初めて流通したと言われる米国産ミード「チョーサーミード」(以上750ミリリットル、3,000円)、ミールミィと京都の酒造が共同開発し、ラベルの色が紅白で「さっぱりした飲み口で炭酸割りにも合う」という「赤蜜月」(1,800円)、「蜜月」(以上250ミリリットル、1,380円)。

 ポーランド産は3種用意する。長期熟成で「ハーブやスパイスが効き濃厚で奥行きのある甘さと香りが特徴でストレートかロックがおすすめ」という「ポーランドミード・アピス ヤドヴィカ」(750ミリリットル、5,000円)、「まったりとした飲み口が特徴でポーランドミードの中ではまろやかで飲みやすい」という「ポーランドミード・アピス クラシュトルヌィ」(3,800円)、「ポーランド名産の黒すぐりのシロップが生み出す、親しみやすいすっきり感が絶妙」という「ポーランドミード・アピス クルピオフスキ」(以上500ミリリットル、3,800円)、3本のミニボトルがセットになった「ポーランドミード ミニボトルセット」(3,800円)も用意する(価格は全て税別)。

 大内さんは「お酒を販売することで今まで動いていなかった書籍が売れるようになり、相乗効果を感じている。ミードも好評で売り切れて、追加で入荷した商品もある。ミードに関するイベントに取り組んだり、『中世ヨ』に関連するお酒を増やしたりしたい。今後もお客さんに楽しんでもらえるように、新しい発見をしていただけるような売り場づくりに取り組んでいければ」と意気込む。

 新型コロナウイルス感染症の影響で時短営業中。営業時間は10時~21時(土曜・日曜・祝日は20時まで)。

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