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早大が来年春学期・対面授業7割を計画 感染状況次第、学生にも協力呼び掛け

早稲田大学早稲田キャンパスにある大隈重信像

早稲田大学早稲田キャンパスにある大隈重信像

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 早稲田大学が、田中愛治総長のメッセージ「コロナ禍での現在と今後の学生生活について」を12月1日、公開した。

一部対面授業を行っている早稲田大学早稲田キャンパスの様子 その1

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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、早稲田大学は春学期の全ての授業をオンラインで実施した。8月からはサークル活動が条件付きで再開。秋学期は一部の授業を対面で行いながら、オンライン授業を継続している。

 メッセージの中では、1年生と2年生の一部の学生は対面授業が少なく、他の学生との交流が少なくなっており、教職員も気掛かりにしており、気の毒な状況が続いているとの認識が示された。学生生活を感じてもらえるように、キャンパス施設の状況、早稲田スポーツの状況、「早稲田祭2020」の状況が伝えられた。

 授業については、感染拡大が起こらないように注意を払って対面授業を行っていること、感染状況次第ではあるが、来年春学期の授業の約7割を対面で行う計画を進めていることを明らかにした。学生にはマスク着用、手洗い、手洗い、うがい、体温測定、複数人での会食の回避など、感染拡大防止への協力を呼び掛けた。

 「早稲田祭2020」のオンライン開催が7月に発表され、秋学期開始以降「早稲田祭2020」に向けたサークル活動に参加する学生が高田馬場・早稲田エリアで増加。食事提供施設からは「学生客がある程度戻ってきた」との声も聞かれていた。

 11月7日・8日には東京六大学野球の早慶戦で早大が2試合連続の逆転ホームランで2連勝し、10シーズンぶりに優勝。「早稲田祭2020」の開催日と同じだったこともあり、早稲田エリアに明るいニュースがもたらされていた。そのような状況の中、エリア内の飲食店などからは、来年春学期以降の授業がどうなるか気にする声が高まっていた。

 メッセージの最後では「このようなお知らせをもっと早く出すべきだったと反省していますが、感染状況の急速な拡大などによって、迷いが生じました。遅れましたこと、お詫びいたします」(原文ママ)と謝罪の言葉がつづられた。

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