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「早稲田祭」がコロナ禍乗り越え、史上初のオンライン開催へ 「日本一の学園祭に」

早稲田に関する思い出の写真で作られたモザイクアート(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

早稲田に関する思い出の写真で作られたモザイクアート(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

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 早稲田大学の学園祭「早稲田祭2020」が11月7日、8日、史上初となるオンラインで開催される。

昨年開催の「早稲田祭2019」の様子(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

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 主催は早稲田祭2020運営スタッフ(以下、運スタ)。日本一の学園祭と位置付け、「毎年2日間で20万人以上の来場者がある」(運スタ)という。早稲田祭を「早稲田文化が花開く場所」として、今年のコロナ禍を踏まえ「我慢、辛抱の多い今、新たな一歩を踏み出せる早稲田祭」になることを願い「今、新たに」をキャッチコピーにした。

 企画は「パフォーマンス」「ミュージック」「学び」「バラエティー」「出版・展示」の5つのカテゴリーで、約200団体300企画を用意する。約150のユーチューブチャンネルを用意し、60~70チャンネルで常時配信する。「参加団体数や企画数など他のオンラインイベントとは一線を画している規模を予定している。ほとんどが生配信で、アーカイブを残さないので、生配信ならではの臨場感を楽しんでいただけたら」(早稲田祭2020運営スタッフ)と呼び掛ける。

 「出版・展示企画」は「大隈講堂VR美術館」のサイトで公開する。新入生も在学生も早稲田に来る機会が少ない中、視聴者にも在学生にも早稲田文化を感じてもらうことを目的に、早稲田大学のシンボル大隈講堂を美術館に見立て、デジタル3D空間で再現した。バーチャル美術館に設置されている出版・展示物を自由に閲覧できる。出版・展示物にリンクを張り、詳細を確認できるようになっている。大日本印刷の協力を得て実現した。

 トークルームの中で会話や情報交換が楽しめるサービス「LINEオープンチャット」機能も活用する。視聴者が「LINEオープンチャット」機能を使うことにより、興味や関心のある話題についての情報収集や、視聴者と参加団体、早稲田祭運営スタッフとの双方向のコミュニケーションを実現。オンラインで作り出すことが難しい臨場感も追求する。

 毎年恒例となっているキャンパス周辺の飲食店が提供する通称「ワセメシ」とのコラボメニューにも取り組む。新しいコラボ企画として、運スタのメンバーが「ワセメシ」を一人で食べに行き、その様子を配信する「孤独のワセメシ」(8日11時26分~)、運スタ代表の福島陽(ひなた)さんが「三品食堂」「キッチンミキ」「武蔵野アブラ學会」の店主と「ワセメシ」や早稲田の街について語り合う「ワセメシ店主対談」(7日11時25分~)も用意する。

 「ワセメシ」を提供する店舗に早大生からの感謝を色紙で伝える「メッセージ企画」(1日目14時57分~、16時44分~、2日目15時44分~)の様子を3回にわたり配信する。早稲田に関する思い出の写真をツイッターで募集し、モザイクアートにして店舗に進呈した。

 「早稲田祭2020」と老舗映画館「早稲田松竹」とのコラボ企画「早稲田映画祭」(7日13時59分~」も用意する。「映画の部」と「映画館の部」の2部構成で、前半「映画の部」ではゲストに作家で早大OGの秦建日子さん、映画監督の波多野貴文さんを招き映画の魅力や裏側を、後半「映画館の部」では「早稲田松竹」スタッフの上田真之さんを招き、「映画館」について、早稲田大学と「早稲田松竹」のつながりについての対談を配信する。

 「早稲田祭2020」開催に当たり、早稲田大学学生生活課および総務課による監修を受けて「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を作成した。当日を含む8月16日から11月9日までを適用期日として、当日も、入退構管理表を用いて本人確認、検温、マスクの着用、手洗い、消毒などを規定し、新型コロナウイルス感染症対策を行う。

 福島さんは「早大生を初め多くの方の支えでここまで来られた」と感謝を口にする。「同時多発的に文化発表する早大生の姿を一気に楽しめることはオンラインならではの魅力。今、新たにオンライン開催される早稲田祭2020は、見てくれた全てに人に早大生の熱を伝える日本一の学園祭だと確信している。多くの人に体感してほしい」と呼び掛ける。

 「早稲田祭2020」は、公式プラットフォームとして全情報を集約する「早稲田祭2020公式サイト」と企画を配信する「早稲田祭2020公式YouTubeチャンネル」よりアクセスできる。

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