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早大が「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム」 「起業、重要ミッションに」

今年1月から新しい施設名になった「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」の看板

今年1月から新しい施設名になった「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」の看板

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 早稲田大学が、3月9日・10日にオンラインで開催する「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2021(以下、WOI’21)」の一般参加者を現在、募集している。

早稲田大学アントレプレナーシップセンターの外観

 早稲田大学は2020年4月に完工した新研究棟リサーチイノベーションセンター(早稲田鶴巻町)をはじめ、大学地域のいくつかの研究拠点を中心として、グローバルなオープンイノベーション環境を創造する「早稲田オープン・イノベーション・バレー構想」を推進している。

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 「WOI’21」は「産業界、ベンチャー、大学研究者、学生が一堂に会するマッチングの場を提供すること」を目的として開催するフォーラム。早稲田大学の研究シーズ、産学連携の成果、成功ベンチャー、上場前ベンチャー、起業を目指す研究者・学生技術シーズをウェブイベントプラットフォーム上で紹介するほか、オンラインブース展示でデモも行う。

 2019年に汐留で第1回目となる「WOI’19」を開催。昨年は「WOI’20」として早稲田アリーナでの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となった。今年はコロナ禍において出展者や来場者の健康と安全面を考慮し、「WOI’20」の内容を継承しつつオンライン上で開催する。事前申し込み制、無料。

 今年1月には早稲田大学19-3号館の「早稲田大学インキュベーションセンター」を「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」に名称変更した。2001(平成13)年に「早稲田大学インキュベーション推進プロジェクト」として開設以降、名称や施設の場所を変えながら、セミナーの開催や起業家教育の支援などさまざまな活動を展開してきた。学内で唯一、法人の登記住所として利用できる施設で、利用企業数は年間50~60社。

 名称変更は「起業する際の支援だけでなく、起業後の併走期間まで総合的に支援する必要がある」と判断。英語で「起業家精神」を意味する「アントレプレナーシップ」を養成することで、「イノベーションの創出を支援する」という。海外の大学では「インキュベーションセンター」ではなく「アントレプレナーシップセンター」という単語が一般的に利用されており、国際通用性も考慮した。

 アントレプレナーシップセンターでは、大学の研究成果をもとにしたベンチャー企業の創出を目的とした「早稲田大学PoC(概念検証)ファンドプログラム」を実施している。事業展開を視野に入れて活動している事業のサービスコンセプトを固めていく過程をサポートする。

 プログラムは大きく「外部機関の寄附等を財源としたファンド」(タイプA:最大200万円、タイプB:最大1,000万円)、「科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業 社会還元加速プログラム(SCORE)大学推進型を財源としたファンド」(タイプS:最大500万円)の2種。昨年秋からスタートし、現在合計で7チームのプロジェクトが採択されている。「WOI’21」では、採択チームのデモも実施する予定。

 早大リサーチイノベーションセンターの知財・研究連携担当課長の喜久里要さんは「教育、研究に加えて研究成果を活用した起業の支援が、大学の重要なミッションになっていくと考えている。さまざまなアントレプレナーにセンターを活用してもらいたい。『WOI’21』も徐々に当日の内容を公開していっている。多くの方にご参加いただければ」と呼び掛ける。