高田馬場の「そば居酒屋 太閤(たいこう)」(新宿区大久保3)が8月21日に閉店し、北千住で「呑酒場 ウル虎」として再出発する。
同店は、2015(平成27)年10月に「そば居酒屋」として開店。徐々に日本酒の種類を増やし、現在では15の蔵元とのつながりを持ち、50種類以上の日本酒を常時用意する。蔵元を招いたイベントの開催などでも存在感を高め、熱心な日本酒ファンが遠方からも通う店となった。
店主の國井勇司さんは、2017(平成29)年から続く、ゴールデンウイークのまち歩きイベント「高田馬場 日本酒めぐり」の立ち上げに協力。初回から複数の蔵元を店に呼ぶなどして、イベントを盛り上げてきた。
新型コロナウイルスの影響による営業自粛の中、2020年10月からは日本酒を提供するキッチンカーの営業を開始。キッチンカーと店舗の営業を平行して行ってきた。
移転先は足立区千住の北千住駅西口で、9月10日にオープンする。店名も「呑酒場 ウル虎」と改める。店の看板には「新政」「而令」「花陽浴」「射美」「田酒」「結」「たかちよ」「不動」など15以上の蔵元の名を掲げ、常時50種類以上の日本酒をそろえる。これまでと変わらず三陸沖から直送する生ガキも用意するという。
國井勇司さんは「いつかは私が育った足立区で店をやりたいと考えていた。店名も改めての再出発、新天地でさらに日本酒のファンを増やしていきたい。高田馬場にはまたキッチンカーで戻ってきたい」と意気込む。