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早大演劇博物館が、劇作家・別役実「幻の第1作」をテーマに動画配信

別役実 幻の第1作「ホクロ・ソーセーヂ」草稿(提供:早稲田大学演劇博物館)

別役実 幻の第1作「ホクロ・ソーセーヂ」草稿(提供:早稲田大学演劇博物館)

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早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が、特別展「別役実のつくりかた -幻の処女戯曲からそよそよ族へ」の記念企画として、「柄本明『ホクロ・ソーセーヂ』を読む」「平田オリザ、別役実を語る」の動画配信を行う。

別役実さん(©小林洋)

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 別役実さんは、1958(昭和33)年に同大学政治経済学部に入学し、劇団自由舞台に入部。そこで演出家・鈴木忠志らと出会い、後に早稲田小劇場の旗揚げに参加、旗揚げ公演「門」の脚本を担当する。その後、日本の不条理劇の第一人者として活躍した。

 2020年3月に他界。同館では、親族から同館に寄贈された初公開の資料を含む特別展「別役実のつくりかた-幻の処女戯曲からそよそよ族へ」を、今年6月~8月に開催した。今回は、同展のオンライン企画として動画配信を行う。

 「ホクロ・ソーセーヂ」は、未上演作品で、これまで戯曲の所在も不明で「別役実・幻の第1作」といわれてきた戯曲。別役さんの死後、寄贈された資料の中から自筆原稿が発見され、同展での初公開に至った。

 9月8日に公開した「柄本明、『ホクロ・ソーセーヂ』を読む」では、数々の別役作品を演出し、自らも出演してきた柄本明さんが、作品の前半部分を朗読。続いて、同館の岡室美奈子館長を聞き手に別役作品の魅力などを語っている。

 近日公開予定の「平田オリザ、別役実を語る」では、別役さんと親交が深かった劇作家・演出家の平田オリザさんが、梅山いつきさん(近畿大学准教授)、岡室館長を聞き手に、幻の第1作とされてきた「ホクロ・ソーセーヂ」を中心に別役作品の魅力を伝える。

 岡室館長は「今回発見された、別役さんが大学生時代に書いたという傑作戯曲『ホクロ・ソーセーヂ』をめぐる朗読や談話を通じて、柄本明さんと平田オリザさんならではの、別役さんへの深い愛と信頼を感じていただければ」と呼び掛ける。

 ※「平田オリザ、別役実を語る」は、9月10日に公開されました。

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