高田馬場駅構内(新宿区高田馬場1)に個室ブース型のシェアオフィス「STATION BOOTH」が9月16日、オープンした。
高田馬場駅に設置された「STATION BOOTH」の中の様子 その1
「STATION BOOTH」は、JR東日本が「働く人の“1秒”を大切に」をコンセプトに多様な働き方をサポートするシェアオフィス「STATION WORK」の一つで、2019年からJR東日本の主要駅に設置している。応接室を備えた「STATION DESK」やホテルの客室を利用した「ホテルシェアオフィス」も展開する。
西武ホールディングスとJR東日本は昨年12月に、「新たなライフスタイルの創造×地方創生」をコンセプトとした包括的連携を締結しており、今回の設置はその一環。高田馬場駅は両社の乗換駅で、幅広い世代の利用客がいることから、個室ワークスペースへのニーズが非常に高いと考え、設置することになったという。両社が乗り入れる国分寺駅と武蔵境駅にも設置する。
高田馬場駅では、山手線と西武新宿線の乗り換え連絡橋のJR改札内(西武線・きっぷ売り場の横)に2台設置。木目調の外装と「S」マークを特徴とする西武鉄道オリジナルデザインを施す。JR東日本と西武鉄道のコーポレートカラーを使用し、協業の取り組みであることを訴求する。
内部は電源やUSB、モニター、Wi-Fi、デスクファンを備え、感染症対策として消毒液と除菌シートも設置。ウェブ会議での利用を想定したLEDリングライトを装備する。高田馬場駅は手動扉タイプの引き戸で、自動扉タイプよりも居室内が広い。大きさは幅1.2メートル、高さ約2.2メートル、奥行き1.2メートル。
ウェブサイトで会員登録して予約し、ブースの扉の脇にあるタッチディスプレーに予約のQRコードを読み込みこむことで利用できる。空いていれば予約なしでも利用可能で、会員登録しない利用にも対応する。クレジットカードのオンライン決済と交通系電子マネーの現地決済に対応する。
西武鉄道の担当者は「冷暖房やウェブ会議用LEDライトを備え、集中できる快適な環境を提供している。大切な面接や、急な打ち合わせ、外出時の隙間時間などに利用してもらえれば。今後も駅構内のワーキングスペースの拡充のほか、多様な働き方をサポートする施策に取り組んでいきたい」と話す。
JR東日本の担当者は「新しい生活様式の浸透によりウェブ会議やオンライン授業の機会が増える中、『カメラに映り込む背景や周囲の音を気にせず集中できる場所がほしい』『移動の隙間時間にさっとウェブ会議に参加したい』といった要望にお応えする完全個室ブース。ワークスペースとしてはもちろん、勉強や自己研鑽、リフレッシュなどお客さまのライフスタイルに合わせてさまざまな用途に15分単位で利用できる。多くの方に利用してもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は7時~21時。利用料金は15分275円。