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早大「1万円募金キャンペーン」の寄付額が1億円に 卒業生が夢追う早大生を応援

「先輩と語ろう!2021冬@オンライン」に参加した皆さん。早稲田大学では現役学生と校友(卒業生)の交流も盛んに行われている(撮影のためマスクを外している)

「先輩と語ろう!2021冬@オンライン」に参加した皆さん。早稲田大学では現役学生と校友(卒業生)の交流も盛んに行われている(撮影のためマスクを外している)

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 早稲田大学の「with ワセダ~母校にエールと支援を~1万円募金キャンペーン(以下、1万円募金キャンペーン)」の募金額が11月30日、1億円に達した。

早大・戸山キャンパス正門前のデジタルサイネージに映し出される校友からのメッセージ

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 「1万円募金キャンペーン」は「夢に向かって奮闘している早大生を、応援メッセージと支援により、精神面と経済面の両面から応援する」(早大)ために、1月21日から開始。主に早大の卒業生を対象に支援を募っている。支援者は学生や大学に向けてメッセージを送ることができる。

 新型コロナウイルス感染症が流行する前から「1万円募金キャンペーン」を計画していたが、流行をきっかけに大学から経済的に困窮している学生に給付する「緊急支援金」や「早大緊急奨学金」への募金が急きょ立ち上がったことから開始を延期。大学に多くの支援が集まる中、学生をもっと支援したいという卒業生の声もあり、「1万円募金キャンペーン」も開始した。

 「1万円からでも大学や学生を支援できる」というコンセプトで、寄付をしやすくなるようにクレジットカード、ネットバンクなどのほか、コンビニでも振り込めるようにした。「これまで約9000人から支援があり、そのうち約4000人が初めてか10年ぶりに大学に寄付を行った人で、20代を含め多く世代からご支援いただいた」(早大)という。

 卒業生からのメッセージは、「1万円募金キャンペーン」のサイトやキャンパス内のデジタルサイネージで見ることができる。「ワセダが元気じゃないと先輩として寂しい。だからコロナに負けず頑張れ」や「きみがワセダで、おれまで嬉しいんだ。いまを、大切に!」「助けてくれる大人は必ずいます。辛い時は1人で耐えずに、どうぞ周りを頼ってください。みなさんが夢を手放さなくていいように、我々も頑張ります」(以上、原文ママ)といった多くのメッセージが寄せられている。

 募金・社会連携企画担当課長の平野真さんは「寄付金のみならず寄付者の思いも形にしていただくことを目的にした企画。卒業生は、後輩のためなら支援をしたいという方が多い。後輩を思う気持ちがこれだけの寄付につながった」と話す。

 早稲田大学校友会事務局の渡部美紗さんは「今回の結果は、校友をはじめとする多くの寄付者の皆さまによる温かい思いの結晶。その気持ちに心から感謝したい。引き続き、早稲田大学を大いに応援してもらえたら」と話す。

 「1万円募金キャンペーン」は来年3月まで。寄付金は各種奨学金や教育プログラムの開発費、体育会各部の強化資金などに活用する。

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