早稲田松竹(新宿区高田馬場1、TEL 03-3200-8968)が12月21日、開館70周年を迎えた。運営は松竹映画劇場。
同館は1951(昭和26)年、邦画の封切館として開館。1975(昭和50)年から名画座として、ロードショーを終了した映画や過去の名作を中心に2本立てで上映してきた。2002(平成14)年4月1日には一時休館したが、早稲田大学の学生を中心とした「早稲田松竹復活プロジェクト」の活動などにより同年12月21日、営業を再開した。収容人数は153人。現在は新型コロナウイルス感染症対策で110人としている。2本立ての上映プログラを1週間ごとに入れ替え、1つのスクリーンで2本の映画を交互に上映する。
開館記念日の12月21日には、来場者にオリジナルデザインの特製クリアファイルを配った。同日から同館のデザイン担当者が作成した「70周年記念カレンダー」(500円)の販売も行っている。クリアファイルは来年1月1日・2日・3日にも配る。
70周年の幕開け企画として1月1日から、女優としても数々の映画に出演し、女性映画監督が珍しかった1953(昭和28)年に監督デビューした田中絹代さんの監督作品5本を上映する。
上映する作品(上映日)は、2本立てが、前半「月は上りぬ」「乳房よ永遠なれ」(1月1日~3日)、後半「女ばかりの夜」「お吟さま」(同4日~7日)。前半のモーニングショーと後半のレイトショーでは「恋文」も上映する。
2002年の再開館時から支配人を務める平野大介さんは「まだまだぜひお越しくださいとは言いづらい状況だが、安心して安全に見てもらえるように可能な限りの感染対策を行い、スタッフ一同で皆さまの来場を心待ちにしている」と話す。