ウェブメディア「高田馬場経済新聞」の記事を音声で紹介する「馬場経ラジオ」が、音声メディア「Radiotalk」で2月14日、始まった。

「馬場経ラジオ」企画・プロデュース 照井健仁さん

　高田馬場経済新聞は、各地域のローカル情報を発信するニュース媒体、みんなの経済新聞ネットワークの一つとして、2018（平成30）年8月に高田馬場・早稲田・目白のエリアニュース配信を開始した。

　高田馬場で「シェアオフィス＆コワーキングスペースCASE Shinjuku」などの創業支援施設を運営する有限会社そーほっとが記事を作成。音声メディアの制作は芸能プロダクションの放映新社、音楽提供は音楽映像制作・スクール運営を行うGood Communication Japan（以上、新宿区高田馬場1）が行う。

　音声配信の企画・プロデュースは放映新社で俳優指導も行う俳優の照井健仁さん。「所属声優の練習と発表の場として新聞記事の音声配信がしたいと事務所に持ち掛けたところ、地元在住のスタッフが高田馬場経済新聞を推薦してくれた。地元のニュースを地元のタレントが読むという点で、これ以上のコンテンツはないと、2人で編集部に出向き企画提案を行った」と話す。

　高田馬場経済新聞の森下ことみ編集長は「音声配信は、ヨコハマ経済新聞などの前例もあり模索していた。スープの冷めない距離に事務所を構える、物理的にも精神的にも距離の近い3社で力を合わせて高田馬場のまちの魅力を引き出していきたい」と意欲を見せる。

　Good Communication Japan CEOの島田紀子さんは「編集部の皆さんとは、当社の音楽教室リニューアル記事からのご縁が続いている。照井さんから音声配信の話を聞き、協力させてほしいと申し出た。提供したジングルとBGMは当社所属の若手ミュージシャンがオリジナルで制作した。若手ミュージシャンの活躍の場の創出という点、また音楽という側面で地元の活動に参加できたことがうれしい」と話す。

　放映新社の小林百合子社長は「高田馬場は、山手線沿線で新宿と池袋に挟まれ独自の雰囲気があるまち。なぜか社員はこのまちが大好き。港区などへの事務所移転を検討した際も『馬場がいい』という社員の声でとどまったほど。今考えれば、その時の選択が今につながっている。高田馬場を舞台に、まちをみんなで盛り上げていきたい」と話す。

　照井さんは「いずれは生配信や声優記者の輩出などができればと考えている。飲食店の記事も多いので、ラジオを通して、店の店主からお客さんへ、お客さんから友達へというつながりが生まれれば。ぜひアクセスしてほしい」と呼び掛ける。

　配信は「耳で聴く、高田馬場経済新聞」の番組名で、月曜・木曜7時。