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高田馬場の「らーめん よし丸」が川越市場に移転へ 製麺など新しいチャレンジも

「らーめん よし丸」の皆さん(真ん中が店主の栗原義彦さん)

「らーめん よし丸」の皆さん(真ん中が店主の栗原義彦さん)

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 高田馬場のラーメン専門店「らーめん よし丸」(新宿区高田馬場1)が「埼玉川越総合地方卸売市場」(埼玉県川越市、以下、川越市場)に5月末に移転すると2月24日、発表した。

「らーめん よし丸」の定番「よし丸らーめん」(メンマトッピング)

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 「らーめん よし丸」は店主の栗原義彦さんが埼玉県鶴ヶ島市で1996(平成8)年にオープン。飲食店経験はなかったが、ラーメンを食べ歩いて研究を重ね、独学でレシピを考案した。化学調味料を使わない「無化調」で、麺は店内で作る自家製麺を使い、並盛りが250グラムと一般的なラーメン店の150グラムよりも量が多いことも特徴。

 「ラーメン激戦区で自分たちのラーメンを問いたい」という気持ちから、2010(平成22)年に栗原さんの地元でもある高田馬場の現在の場所に移転。鶴ヶ島時代の客も訪れるなど、遠方からの常連も多い人気店になっていた。

 移転を決めたのは、コロナ禍を経て、新しい事業にチャレンジするため。移転先の店舗は現在の約2倍の広さ。食材が入手しやすい卸売市場の立地も生かし、厨房(ちゅうぼう)機器を充実させ、麺類製造業やそうざい製造業の営業許可を取得し、ECや卸の事業にも取り組む予定。

 栗原さんは「感染者数が落ち着いて、お客さんが戻ってきたかなと思うと、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で大幅に減るという状況が繰り返されていた。新型コロナで自分の生活スタイルがまったく変わってしまったこともあり、以前の店に近い場所に移転することに決めた」と話す。

 2月24日にツイッターで移転を公表すると「鶴ヶ島時代何度も通ったんでホント嬉しい 市場なら駐車場も問題ないですね」「川越市場にっ!?絶対行く。」など、移転を歓迎する声や「移転前に絶対行っておきたい…」(以上、原文ママ)など移転を惜しむ声がツイートされた。

 栗原さんは「今回の決断をする時に、常連さんの顔が浮かんできた。土地柄、学生さんが卒業後に食べに来てくれることもある。その方々を思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。移転後は今の店よりもグレードアップしたものを提供していく予定なので、期待してもらえれば」と意気込む。

 現在の店は5月中旬まで営業の予定。営業時間は11時~16時。土曜・日曜・祝日定休。

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