「タカダノバルDELI」(新宿区高田馬場1)が4月26日、オープン1周年を迎えた。
前身は、2018(平成30)年12月まで10年間にわたり高田馬場2丁目で営業していた立ち飲みの洋風居酒屋「タカダノバル」。新宿3丁目と中野駅北口への移転と再移転を経て2021年、高田馬場に戻り、手作りパンと総菜のテイクアウト販売も行う「タカダノバルDELI」として再スタートした。オープンを前に東京都で3回目の緊急事態宣言が発出されたことから、テイクアウトのみで営業を開始した。
テイクアウトで提供するパンは、店主の福本智さんが食パン専門店に就職して技術を学び、店内で焼き上げる。価格は、食パン「ミルクたっぷり食パン プレーン0.75斤」=350円、シナモンパン・カスタードクリームパン・カレーパン=200円、サンドイッチのヒレカツとたまご=500円、同チキンカツとたまご・エビカツとたまご=450円、丸パンで作ったミニサンドイッチ(チキンカツ、ハムチーズ、明太子たまご)=250円。26日には1周年の感謝を込めて来店者に丸パンを配った。総菜には季節の食材を使うという。
バータイムに提供するフードは、前菜3種盛り、エビのアヒージョ、生クリームとパルメジャーノチーズのソースを絡めるオリジナルの「バルダンゴ」(以上、600円)など。ドリンクは、サッポロ赤星(500ミリリットル=600円)、スペインビール「アルハンブラ ロハ」(350ミリリットル=600円)のほか、ワインはスペイン産のボトル(3,000円~)を中心にそろえる。この1年でバータイムの営業ができた日数は少ないといい、外食の自粛が叫ばれる中で少しでも日常を楽しんでもらえるようにとパーティープレート(3,600円~)や焼き菓子などのメニューを増やした。
福本さんは「1人でパン作りからバータイムの営業まで行うのは想像以上に大変だった。今後は、いろいろな工夫をしながら徐々に営業時間を延ばしたい。コロナ禍での開店で不思議だと思うのは、お客さんのマスクの顔しか知らないこと。素顔で出会える日を楽しみに、喜んでもらえる料理を提供してきたい」と意気込む。
営業時間は12時~20時。日曜祝日定休。