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漱石山房記念館 開館5周年、明治の文豪夏目漱石住居跡で

半藤末利子名誉館長と野間脩平さん

半藤末利子名誉館長と野間脩平さん

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 漱石山房記念館(新宿区早稲田南町7、TEL 03-3205-0209)が9月24日、開館5周年を迎えた。

漱石山房記念館の外観と夏目漱石像

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 漱石山房記念館は、明治の小説家、夏目漱石が亡くなるまでの約9年間を過ごし「漱石山房」と呼ばれた家の跡地に、新宿区が生誕150年に当たる2017(平成29)年に設置した。山房には漱石の教え子や門人などが集い、やがて鈴木三重吉の提案により毎週木曜に会合が定められ「木曜会」と名付けられた。芥川龍之介をはじめとする多くの門下生が集い議論を交わしたという。

 同館は、漱石が過ごし門下生らが集った当時の書斎、客間、ベランダ式回廊を可能な限り忠実に再現した漱石山房再現展示室のほか、展示室、講座室、図書室、ブックカフェ、ミュージアムショップなどを備える。

 9月24日には、5周年記念講演として「夏目家、松岡家、そして夫 半藤一利」と題して、漱石の孫でエッセイストの半藤末利子同館名誉館長と元フジテレビアナウンサー野間脩平さんによる対談と、野間さんによる関連書籍の朗読のイベントを行った。半藤さんは、漱石の長女筆子と漱石晩年の弟子であった松岡譲の四女。対談では、祖父母、父母、夫で漱石に関するエピソードや著書がある作家の故半藤一利さんとの思い出などを披露した。

 関連イベントとして同館では、特別展「夏目漱石と芥川龍之介」(10月8日~)ほか、講演会、ギャラリートーク、ミニコンサート、朗読会など、11月27日まで多数の記念行事を行う。

 ブックカフェ「CAFE SOSEKI(カフェ ソウセキ)」では、カフェ利用者に和三盆を提供する(10月8日~)。ミュージアムショップでは、漱石の著書「彼岸過迄(ひがんすぎまで)」「硝子(がらす)戸の中(うち)」の初版本のデザインをアレンジし、後見返しに「漱石山房記念館 5th anniversary」の文字を入れた記念のブックカバー(1,000円)各限定200点などを販売する。2,000円以上の購入者にはオリジナルエコバッグを進呈している。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館。展示の観覧は観覧料が必要。

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