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「戸山公園」のトイレがリニューアル 日差しで明るく、防災とユニバーサル対応も

リニューアルした「戸山公園」のトイレの外観

リニューアルした「戸山公園」のトイレの外観

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 高田馬場駅から徒歩10分にある「都立戸山公園(以下、戸山公園)」のトイレが10月24日、リニューアルした。

リニューアルした「戸山公園」のトイレ内の様子 その1

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 戸山公園は1954(昭和29)年に開園。明治通りを挟んで東西に箱根山地区と大久保地区があり、約19万平方メートルを有する。箱根山地区は尾張徳川家の下屋敷「戸山莊」があった場所で、人工的に作られた山が、現在の箱根山になった。箱根山は高さ約45メートルで、山手線内で最も標高が高い場所として知られる。

 今回リニューアルしたのは、大久保地区で高田馬場駅側にある「やくどうの広場」に隣接するトイレ。老朽してきたことや防災時やユニバーサル化に対応するために既存トイレを解体し、新築した。今年1月下旬から工事が進められていた。

 新築後はコンクリート打ちっ放しで、東西の外壁には杉板を使う木目調のコンクリートを使用。以前の日中のトイレ内は暗いイメージだったが、上部に窓を設置し、日中は光が差し込み明るくなった。男女でそれぞれ1つだった入り口は、南北の2方向から入れるように。南側には車いす対応やオストメイトなどを設置する「だれでもトイレ」も用意する。

 防災トイレとして、災害発生で断水した時でもトイレが使えるように地下ピットを設置。通常は水洗だが、断水時は便器底のふたを開けることで、汚物が地下ピットにたまる構造になっている。蓄電池も設置され、災害時に防災照明がつき、7日間点灯が可能。

 近隣に住む40代の男性は「ずっと工事をしていたので気になっていたが、驚くほどきれいになった。きれいに使う人が増えてくれればうれしい」と話す。

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