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高田馬場・早稲田エリアで増えるクラウドファンディング 新型コロナの影響で

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、人出が少なくなっている高田馬場駅前の様子

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 新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や休業要請などで、飲食店などの売り上げが落ち込む中、高田馬場・早稲田エリアの飲食店などではクラウドファンディングの取り組みが増加している。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、人出が少なくなっている早稲田通りの様子

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 高田馬場のスパニッシュバル「バル014 馬場ワイン食堂」(新宿区高田馬場1、TEL 03-6205-6517)は、「大人のためのお肉とワイン」をコンセプトにした店として2016(平成28)年から営業している。食事券、ワインやシャンパンのボトルをリターンにクラウドファンディングを実施中。5月14日時点で、目標金額150万円に対して、80人から120万円超が集まっている。今月31日まで。

 西早稲田のカフェ「forucafe」(西早稲田2、TEL 03-6233-8739)は、新型コロナの影響で系列店の営業を停止し、売り上げが9割減少。新たに開発したフィナンシェ生地を使ったレモンケーキ「FORU LEMON」やバリスタが厳選した「FORU LEMON」に合うオリジナルブレンドコーヒーなどをリターンとしたクラウドファンディングを4月23日に始めた。翌日には目標金額100万円を達成し、5月14日時点で310人から目標金額の2倍以上の220万円超が集まっている。今月28日まで。

 1972(昭和47)年創業、高田馬場駅前のFIビルにあるロシア料理店「チャイカ」(高田馬場1、TEL 03-3208-9551)では、5月2日からクラウドファンディングを開始。3,000円の支援で、配送費を除いた約1,800円分のボルシチやピロシキといったロシアの家庭料理やロシアワインなどをリターンとして用意する。2口以上で支援することも可能。14日時点で、19人から10万円弱が集まっている。今月15日まで。

 高田馬場の居酒屋「わっしょい」(高田馬場1、TEL 03-5273-0267)は、早大生やOB、地域住民を中心に幅広く親しまれているが、「例年と比べ売り上げが8割以上落ちている」という。常連客からの提案や「ゲーセンミカド」の取り組みを知り、クラウドファンディングを5月7日に始めた。約36時間で目標金額1,000万円を突破し、14日時点で2180人から1,520万円超が集まっている。6月22日まで。

 常時70種類以上の日本酒を取りそろえる高田馬場の「酒処 太閤(さけどころ たいこう)」(新宿区大久保3、TEL 03-3207-6868)では、今年開催できなかった100人規模の花見イベントの来年の参加券などリターンとするクラウドファンディングを実施中。新型コロナの影響を受ける飲食店の資金確保を目的とした「期限付酒類小売業免許」を取得したことで、日本酒が付く晩酌セットも用意する。14日時点で13人から10万円弱が集まっている。6月20日まで。

 エリア内で最も早くクラウドファンディングに取り組んだ高田馬場のゲームセンター「高田馬場ゲーセンミカド」(高田馬場4)は、4月10日に開始し、翌日には目標金額2,000万円を達成。最終的に3872人から3,700万円超が集まった。4月8日からの休業の際にツイッターで「お前ら全員、明日から約一ヶ月間、出禁!!」(原文ママ)と告知し、ファンの間で話題になっていた。5月10日のクラウドファンディング終了後も休業配信を継続し、専用口座での支援を受け付けている。

 ゲーセンミカドの池田稔社長はユーチューブの生配信「クラファン終了を見届ける特番」で、「今回、この危機を乗り越えるに当たって、投資していただいた皆さんに本当に感謝しかない」と感謝を伝え、「本当にこんな数字(支援金額)が出るなんて思いもよらず。皆さんに新しい楽しさや楽しみや企画で一つ一つ、恩を楽しさで返していく。これは約束するので頑張りましょう」と締めくくった。

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