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高田馬場・早稲田の飲食店でも広がるネット通販 一時的に売り切れの反響も

西早稲田のラム肉専門店「羊のロッヂ」のオンラインストア

西早稲田のラム肉専門店「羊のロッヂ」のオンラインストア

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 新型コロナウイルス感染拡大よる外出自粛の影響で飲食店の売り上げが落ち込む中、高田馬場・早稲田エリアの飲食店ではネット通販の取り組みが増加している。

高田馬場のベーカリー「パンとコーヒー馬場FLAT」のオンラインストア

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 西早稲田の中国茶カフェ「甘露」は、オンラインストアで焼き菓子や中国茶などの販売を開始した。3月27日から店舗は臨時休業しており、通販をすると決めてから5日でサイトをオープンした。焼き菓子の初回販売は2時間ほどで完売。その後は、数を倍に増やすなど製造量を増加し週1回の頻度で販売しているが、その後も10分ほどで完売する状態が続いている。

 西早稲田のラム肉専門店「羊のロッヂ」(以上、新宿区西早稲田3)は、4月20日からオンラインストアでラム肉の販売を始めた。冷蔵の「おうちでジンギスカンセット(ラム肉500グラム)」(4,500円)や「おうちラムしゃぶセット(ラムしゃぶ肉500グラム)」(4,200円)、「ラムチョップ(2本)」(1,800円)などを販売。これまで取引してきた精肉店と連携し、同店はラム肉の選定やカット指定などプロデュースを行う。

 早稲田大学周辺では2店舗を展開する油そば専門店「東京麺珍亭本舗」は、20年以上にわたり通信販売を行ってきた。オンラインストアでは、「油そば(単品)」(3食パック1,404円、6食パック2,484円)やトッピングがセットになった全12種類の「油そばセット」などを販売しているが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で店を訪問できない客からの注文が増加。一時的に出荷に1週間ほどかかる状況になるなど、反響が出ている。

 早稲田大学周辺で4店舗を展開する油そば専門店「麺爺」では、各店の店長がゆでる前の麺とたれを配達する「配達店長(10食セット=4,000円、20食セット=7,600円、30食セット=1万800円)」を「LINE Pay」のシステムを活用し、4月10日から展開。都内23区に拡大してきたが、4月29日からは全国に配送する「おうち麺爺(10食セット=3,600円、20食セット=6,800円、30食セット=9,600円)」の受け付けも始めた。「おうち麺爺」は送料が着払いになる。

 高田馬場のオレンジコートショッピングセンターにあるベーカリー「パンとコーヒー馬場FLAT」(大久保3、TEL 03-6205-5443)は、3日から自宅でパン作りができる冷凍のパン生地「おうちで馬場FLAT」(540円)を販売。18日にはオンラインストアをオープンした。2種類の冷凍生地がセットになった「トースターで焼ける!デニッシュ&菓子パン生地『おうちで馬場FLAT』冷凍パン生地セット」(2,700円)や「アレンジキット」(540円)などを販売。毎日在庫を補充しているが、情報番組で取り上げられるなど反響が大きく、当日中には売り切れる状況が続いている。

 すでにネット通販を開始した飲食店が、他の飲食店にノウハウを提供する動きも見られ、エリア内の飲食店が協力し合い、新型コロナウイルスの影響に立ち向かう雰囲気が醸成されている。

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