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油そば「武蔵野アブラ学会」が新店「早稲田別館」 「味も進化させたい」

初日の営業を終えた「武蔵野アブラ学会」共同創業者の角幡陽平さん(前列左)と木村考宏さん(前列右)とスタッフ

初日の営業を終えた「武蔵野アブラ学会」共同創業者の角幡陽平さん(前列左)と木村考宏さん(前列右)とスタッフ

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 油そば専門店「武蔵野アブラ学会早稲田別館」(新宿区喜久井町)が地下鉄東西線早稲田駅前に6月8日、オープンした。

「武蔵野アブラ学会早稲田別館」の「特製武蔵野油そば(大盛り)」

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 早稲田大学周辺にある飲食店の総称「ワセメシ」の行列ができる人気店として知られる「武蔵野アブラ学会」。2010(平成22)年、都電早稲田駅前に「ボロ屋。狭い。ダメ昭和の遺構。」(同店)という「早稲田総本店」をオープンして以来、定番の「武蔵野油そば(並盛り・大盛り)」(660円)、「濃厚油そば(並盛り・大盛り)」(780円)を中心に根強い人気を集める。

 早大周辺にある他の油そば専門店は、近くに複数店舗を展開しているが、同店はこれまで他のエリアに進出。現在は代々木店、明大前店、吉祥寺店を展開する。ファンや早大生からは、早大周辺で2店舗目のオープンを喜ぶ声も聞かれる。

 共同創業者の角幡陽平さんは「これまで早稲田での2店舗目はないと考えていたが、新型コロナで人の流れが変わってしまった。早稲田に店舗を増やすことで、当店をより身近に感じてもらえるのではないかと思い、新店をオープンすることにした」と話す。

 早稲田総本店は手狭で提供できるメニューが限られていたが、早稲田別館は厨房(ちゅうぼう)スペースを拡充。油そばのメニューを増やし、生ビールやおつまみの提供なども行う。省力化にも力を入れており、ご飯盛り付けロボットや1階の調理場から2階の客席に料理を運ぶダムウエーターも導入し、2階席の自動化を目指す。新築2階建てで、各階約10坪。1階はカウンター6席、2階は小上がりの座敷で、テーブル18席を設ける。

 共同創業者の木村考宏さんは「オーブンを導入し、チャーシューの新しい調理方法を試したりしている。味も進化させていきたい。学生同士の交流の場にしてもらえればと思い、総本店の原点を継承した座敷も用意した。近隣住民の方にも利用してもらえるような展開も検討している」と意気込む。

 オープン当日は先着100人に定番の「武蔵野油そば(並・大盛り)」を100円で提供。11時のオープン時には約100人が行列をつくり、にぎわいを見せた。営業は23時までの予定だったが、20時30分ごろに食材切れで閉店する盛況ぶりだった。

 角幡さんは「お客さんからは『新しい』『きれい』などの声を頂いているが、実は早く総本店のような危険な味わいを醸し出したいと思っている」と話す。

 営業時間は10時30分~23時。日曜定休。体制が整えば、営業時間を延ばし、無休にする。

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