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早大・田中総長が9年ぶり甲子園出場の早稲田実業にエール 卒業生からも

早稲田キャンパスの大隈重信像

早稲田キャンパスの大隈重信像

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 早稲田大学(新宿区戸塚町1)が7月29日、第106回全国高校野球選手権大会に出場を決めた系属校の早稲田実業学校高等部(以下、早実)野球部に向けた、田中愛治総長のお祝いと激励のメッセージを公開した。

早大の早稲田キャンパスの様子

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 早実野球部は、1915(大正4)年に開催された前身の「第1回全国中等学校優勝野球大会」に出場していたり、王貞治さんや斎藤佑樹さんら著名な選手を輩出したりしている名門として知られる。7月28日に行われた西東京大会決勝戦で日本大学第三高校と対戦し、10-9で勝利。9年ぶり30度目の甲子園出場を決めた。

 田中総長は、文武両道で勉強もしっかりしながら野球の練習に励んできた成果に敬意とお祝いの言葉を送った。早大野球部が優勝した東京六大学野球の2024春季リーグ戦、早慶戦の第2戦目に選手らに「敵に先に点を取られても、雨が降っても雷が鳴っても、何があっても、焦らずに自信をもって戦ってもらいたい」(原文ママ)と伝えていたエピソードを紹介。強豪校が出てくる甲子園の中でも、競争が厳しい西東京大会を勝ち抜いた早実野球部の実力を出し切ってほしいとエールを送った。

 2001(平成13)年の国分寺移転前まで、早稲田キャンパス近くの鶴巻町(現在の早大「121号館」の場所)に早実の校舎があったこともあり、現在もその近隣で活動する卒業生もいる。

 軽食店「メルシー」監修のお土産ラーメンの開発、販売をしている「GENSHO」の若林勇次さんは早実に通う中で「メルシー」の味に魅了された。若林さんは「西東京決勝は出張帰りの新幹線で、スマホで観戦していた。はらはらした展開だったので、最後に決まった時は1人でガッツポーズをしてしまった。選手はとにかく諦めずに頑張ってくれたと思う。結果も喜ばしいが、『諦めずに頑張った』ということがきっと後々の尊い思い出になると思う。甲子園では早実の不屈のスピリッツを爆発させてほしい」と話す。

 西早稲田交差点付近の「居酒屋もちだ」の運営に関わる上野雄平さんは、早実野球部のOBで甲子園出場経験もある。上野さんは「久しぶりの甲子園出場で、OBとして大変喜ばしい。高校野球のあり方すらも問われるような時代の中、一生懸命はつらつと野球に向き合える生徒たちは青春のど真ん中にいる。惜しみなく、体全体で甲子園を楽しんでほしい」と話す。

 大会は8月4日に組み合わせ抽選会が行われ、8月7日から開催される。

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