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ホテルの庭で江戸東京野菜の唐辛子を栽培 早稲田大学生が苗付け

苗付けを行ったアトム通貨実行委員会と農楽塾の皆さん

苗付けを行ったアトム通貨実行委員会と農楽塾の皆さん

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 「アトム通貨 内藤とうがらし再興プロジェクト」に参加するリーガロイヤルホテル東京(新宿区戸塚町1、TEL 03-5285-1121)で5月31日、地域通貨「アトム通貨」実行委員会と「学生NPO『農楽塾』」の学生たちが38株の唐辛子の苗付けを行った。

「内藤とうがらし」の苗付けの様子

 同プロジェクトは、江戸中期に内藤新宿(現在の新宿御苑辺り)で盛んに栽培された「内藤とうがらし」を復活・普及させる「新宿内藤とうがらしプロジェクト」の一つで、2012(平成24)年に活動を開始。事務局を担う「アトム通貨」実行委員会と栽培を担当する農楽塾とリーガロイヤルホテル東京との3者共同栽培は、翌年にスタートした。早稲田大学に隣接する同ホテルの庭での栽培を始めて今年で7年目となる。

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 この日は、中庭にプランターを設置し苗を植え付け、支柱を立て麻ひもで苗を固定して水やりを行った。苗の根の深さや支柱の添え方などを先輩から後輩へ引き継いだ。

 農楽塾とうがらし課の課長を務める林幸歩(ゆきほ)さんは、「農楽塾が栽培を担当し、当番制で水やりを行うなどの手入れをする。昨年は猛暑により給水の重要性についての学びを得たほか、台風で支柱の支えが弱い苗が倒れるなどの経験をした。このような昨年までの経験を生かして、今年も唐辛子が元気に育つよう栽培に努めたい」と抱負を語る。

 同ホテルで販売促進を担当する菊政久美子さんは、「時折、ホテルを訪れた人の目に留まり『あれは何ですか?』と尋ねられ会話が始まることもこのプロジェクトの楽しみの一つ。ホテルが立地する新宿・早稲田の地名は、知名度はあるものの、そこでどのようなものが栽培されていたかまでご存じの人は多くはない。内藤とうがらしのプロジェクトに参加し、苗の育成や商品の販売を行うことで、新宿・早稲田を別の角度から見ていただき、新たな魅力を発見していただく一助になれば」と話す。

 「内藤とうがらし」を使った商品開発は、2012(平成24)年に、農林水産省の「知的財産戦略ブランド化総合事業 食文化活用創造事業(地域段階)」の採択を受けている。この取り組みの中で行われた創作料理検討会で同ホテルのシェフパティシエを中心に開発された「内藤とうがらしのラスク」(600円)は、オリジナル商品として今後もテークアウトショップで販売する。

 唐辛子は8月ごろ、赤く色付き収穫時期を迎えるという。

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