「令和の教育を創るのは君だ」と題して、学習塾を経営する若手起業家が、塾経営や教育の現在と未来を語るイベントが6月9日、高田馬場のコワーキングスペースCASE Shinjuku(新宿区高田馬場1)で開催され、60人が参加した。
前半の講演の登壇者は、学習塾STRUX(ストラックス)の橋本拓磨さん、慶早進学塾の鴨井拓也さん、個別指導塾B-fat(ビーファット)の沖津亮佑さんで、いずれも大学在学中に起業した学習塾経営者。
後半のパネルディスカッションは、有志で形成する若手塾起業家コミュニティーのメンバー、メイツの遠藤尚範さん、クルイトの大濱裕貴さん、tyotto Inc.(チョット)の新井光樹さんが登壇。それぞれの登壇者が、ITの活用やコーチングなどの導入による新たな教育サービスに挑戦し自塾を成長させてきた経験と塾業界の魅力や教育への思いを伝えた。
イベント主催者のメイツの遠藤尚範さんは「若手の塾起業家に向けた講演会やセミナーは少ない。今回のイベントは、塾経営で起業を考えている学生たちの後押しと、若手の塾起業家の交流の場をつくることを目的として企画した」と開催の趣旨を説明する。
当初30人とした定員を50人に増枠、登壇者も含め、塾の経営者、塾で働く人、学校教員、塾起業を準備中の学生など教育関係者60人が参加した。
遠藤さんは「ディスカッションの中で、『いい塾』『悪い塾』という議論もあったが、方向性や方法論が合う合わないという個別な問題もある。大事なことは選択肢が豊富にあるということ。良質な同業者が増えることが令和の時代の教育を変えると考えている。イベント終了後の学生からの反応も良く、塾で起業したいという思いを少しでも後押しできたのではないか」と話す。
「このイベントで手応えを感じた若手の塾起業家たちも、次回開催を楽しみにしているようだ。今後も定期的に高田馬場で開催し、いずれは全国で開催したい」と続け、「登壇者を若手に絞っているため、学生にとって、ほぼ同世代の起業家からリアルタイムで塾経営の話が聞ける。塾のみならず教育に関心ある学生はぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。