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神田川親水テラス開放 川と区民をつなぐスペース、水辺の生き物観察も

過去に開催された神田川親水テラス開放の様子(提供:新宿区みどり土木部みどり公園課)

過去に開催された神田川親水テラス開放の様子(提供:新宿区みどり土木部みどり公園課)

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 新宿区役所が神田川親水テラス(新宿区高田馬場2)を7月13日から開放する。

「内藤とうがらし」の苗を受け取る学生NPO農楽塾とうがらし課の課長を務める林幸歩さん(右手前)

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 今年で10回目を迎える取り組み。新宿区は洪水の起こらない川づくりと併せて、人と触れ合える川づくりを目指している。神田川は洪水を防ぐためにコンクリートで護岸が整備されており、同テラスは、水辺に近づくことができる貴重な場所。普段は入ることができない同スペースを夏休み期間開放している。

 隣接する戸塚地域センター(高田馬場2)には、区民が神田川に親しみ・触れ合い・学習する拠点として、「神田川ふれあいコーナー」を常設。神田川に生息する魚を見ることができる水槽を1階に、3階では神田川の歴史や生き物について知ることができるパネル展示を行っている。

 昭和40年代の神田川は下水などで水質が悪化していたが、下水の水をきれいにして川に戻す「清流復活事業」などにより、アユなどの川魚が増加。現在では神田川流域で20種類以上の魚が確認されるようになった。1998(平成10)年からは、「アユが喜ぶ川づくり」事業を開始し、地域の人や小学校と協働しながら「神田川ファンクラブ」を結成。「生きもの・水質調査」や「川のゴミ調査とクリーンアップ作戦」などに取り組んでいる。

 テラスには、はだしやビーチサンダルなどかかとが出る状態では入ることができない。長靴、マリンシューズ、汚れても問題のない靴を持参する。小学3年生以下の子どもは保護者の同伴が必要。天候により中止になる場合がある。

 同テラスを管理する新宿区みどり土木部みどり公園課の担当者は「新宿区では、区民に神田川により親しんでもらえるよう、毎夏、神田川親水テラスを開放している。川の中に入って遊んだり、水の生き物を観察したり、都会ではなかなかできない体験ができる。ぜひこの機会に神田川を体感していただければ」と呼び掛ける。

 開放時間は10時~15時(7月27日のみ11時~15時)。予約不要、無料。8月12日まで。

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